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岡山大学創立六十周年記念・野依博士講演会開催 |
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5月18日、岡山市の山陽新聞社さん太ホールにて「人類存続のための知の統合」と題した野依良治博士の講演会が行われました。この講演会は岡山大学の創立六十周年を記念したもので、学生・教職員
約300人が参加しました。
野依良治博士は2001年に「キラル触媒による不斉(ふせい)水素化反応の研究」により日本人3人目となるノーベル化学賞を受賞され、現在は独立行政法人理化学研究所の理事長を務められています。
野依博士は現在の世界は危機的状況にあり、この状況を克服するためには、文化(精神性)を尊ぶ文明を創造していくことだとし、そのために異分野間での知の統合を呼びかけられました。また、岡山大学に対しては、「自ら価値観を変革し、未来世代のために知を創造せよ」と力強く激励いただきました。
講演会後は学生との質疑応答が行われ、「学生として教養と専門分野のどちらに力を入れるべきか」という学生の質問に対し、博士は「両方を伸ばして、専門分野だけでなく、その基盤となる幅広い教養を持った『T字型』の人間になって欲しい」とアドバイスを送られました。また、その他にも教育論や社会科学のあり方に関してなど活発な質疑応答が行われ、満場を埋めた聴衆は野依博士の熱意に満ち、時にユーモアを織りまぜた語り口に魅了されていました。
この講演会は岡山大学創立六十周年記念事業の第一弾であり、今後、各種講演などのイベントが続々と開催される予定です。
(文責:総務・企画部総務課 広報室)
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講演の模様 |

講演される野依博士 |
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