ホーム > 学部・大学院 > 学部紹介(教育理念・カリキュラムなど) > 文学部紹介
文学部
人間を見つめて 知を立ち上げる
文学部の学問は人文学といわれます。「人間」や「文化」や「社会」の問題をさまざまな角度から探求する学問です。さまざまな角度とは、例えば哲学、倫理学、芸術学の方法、また心理学、社会学、文化人類学、地理学の方法、また歴史学、考古学の方法、また言語学、文法論の方法、また文学、文体論の方法などです。そして、これらの探求は、単に事象の様相や構造を明らかにするだけでなく、事象の普遍的な意味や価値、歴史的な位置づけを理解しようとします。現在の風潮や価値観を鵜呑みにするのではなく、数千年におよぶこれまでの人類の叡智、少なくとも数百年の将来を見通す長期的な展望、また全世界的な視野に立つ論理的考察です。
というと、文学部の学問は、「実用的」ではないと見えるかもしれません。しかし、文学部で学ぶ内容は、みなさんのその後の社会生活のさまざまな局面で必ず役立つとともに、判断の根拠となると確信します。価値観の多様化する現代、将来の見えにくい現代にあって、文学部の学問は、私たちがよって立つべき見識を与えてくれるのではないでしょうか。社会もそのことに改めて気づきはじめたように思います。いくらか現実的な話になりますが、近年の大学卒業生の就職状況をみると、社会が彼らに要求するのは、特定分野の実践的な知識・技術よりは、むしろ広範な知識と基本的な論理性、それらに基づく大局観や分析力や創造力であると感じています。
21世紀の未来に生きようとする若い力を歓迎します。
教育理念・目標
科学技術の急速な発展やグローバル化の進展の中で、「人間とは何か」という問いが、以前にも増して重要になっています。私たちの学部は、この根源的な問いに、人文学の様々な分野から総合的にアプローチすることを特色としています。文学や哲学など、人間が長い歴史を通じて築き上げてきた豊かな知的遺産に学び、それを現代に生かすという課題に取り組みます。また、従来の学問の枠組みにとらわれず、人文学内外の多様な領域との協力・連携を積極的に推し進め、新しい人間像の構築に努めます。
文学部の教育においては、古典や外国語文献の読解、資料の調査と分析、フィールドワークなどを通じて、専門的知識を修得するとともに、柔軟で幅広いものの見方を身につけることを重視します。そのような教育を通じて、次のような社会人の育成を目指します。
- 過去から現代にいたる人間の営みに強い関心を持ち、日本や世界の社会・文化についての幅広い教養と国際的な視野を持った社会人
- 人間知にかかわる知見と素養を備え、人文学における高度な研究に携わる基礎的能力や意欲を持った社会人
- 課題を探求する意欲と能力を持ち、論理的な思考とそれを的確に表現する力量を備え、様々な分野で活躍できる社会人
コース概要
哲学芸術学専修コース
このコースは、「哲学」と「芸術学」という二つの異なった学問領域から成り立っています。
「哲学」や「芸術学」という言葉は、どこか難解で親しみにくい印象があるかもしれません。けれど、哲学も芸術も、あたりまえの日常に新鮮な驚きを感じ、それを何らかの方法で表現してゆく営みです。哲学者は驚きとともに得た知を理性の体系へと、芸術家は感性がとらえる何かを作品へと結実させます。そうした哲学者たちの営みや、芸術家たちの生み出した作品について深く考察することを通じて、あるべき人間や社会の姿を探り、新たな人間観や世界観を作り出してゆくこと、それが、このコースにとっての共通のテーマです。
行動科学専修コース
このコースは、「心理学」、「社会学」、「社会文化学」、「文化人類学」、「地理学」を専門とする教員から構成されています。私たちはそれぞれの学問独自の立場から、主として実証的な方法により、人間の心や行動のあり方、社会や文化、それらと自然環境との関係や地域性などについて、科学的な分析そして解明を目指しています。
現在は高度情報化・技術化・国際化が進み、また国際紛争も含めた変動の激しい時代であり、人類がこれまで経験したことのないような複雑な社会の中を私たちは生きています。異なる民族・文化・文明、そして環境をめぐる困難な課題、高齢社会、地域振興、格差社会などといった諸問題が私たちを取り巻いています。こういった現実を実験やフィールドワークなどの方法を用いて、科学的に解明し、新しい時代に向けた人間の対応を模索していくことが、行動科学の任務です。
歴史文化学専修コース
世界には、多様な文化が存在します。それは人類が多様な歴史を歩んできた結果です。ですから、「私たち」を理解し、他者を理解するには、それぞれの歴史を理解する必要があります。歴史を理解するなかで私たちは、自他の違いだけでなく、それを超えたもっと深いところでの共通性を知ることになるでしょう。また世界で起こる対立や紛争の原因をさぐり、解決策を見出していくうえでも、歴史の理解は欠かせません。歴史は単なる回顧ではなく、とても実践的な学問です。大学で学ぶ歴史は、高校までの歴史とは違い、自分で課題を設定して追求していくものです。そのためには、史料を読んだり、調査をしたりするための基礎的な力を身につけるとともに現実からさかのぼって歴史に切り込んでいく批判的思考力を養うことが求められます。新鮮な目で過去をみること、徹底して事実を探求することで、新しい歴史像は生まれます。
言語科学専修コース
言語科学専修コースでは、世界の諸言語のしくみや歴史、ことばと社会や文化との関わりなどについて実証的に探究します。世界では6,000もの言語が話されており、それらは、どれも精密なしくみを持っています。
言語科学とは、このような世界の様々な言語がそれぞれどのようなメカニズムで働いているのか、世界の諸言語には何か共通する特徴があるのか、言語は時代とともにどのように変化していくのか、言語は社会や文化などとどのような関わりを持っているのか、人はどのように言語を習得するのか、といったことをテーマとする学問です。
このコースは、言語学、日本語学、英語学、フランス語学といった分野からなっており、世界の様々な言語について実証的な研究方法を用いて考察していきます。
言語文化学専修コース
言語文化学とは、言語を媒介とした文化に関する学問です。詩や小説などの文学作品を読み解くことが主となりますが、たとえば映画・ドラマ・漫画のセリフ、ジャズやシャンソンの歌詞なども、このコースの研究対象となります。
言語文化学専修コースには、日本言語文化領域、中国言語文化領域、英米言語文化領域、ドイツ言語文化領域、フランス言語文化領域があり、これらの領域がそれぞれに、また協力し合って教育を進めてゆきます。
アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)
- 哲学・倫理・芸術に関心をもち、幅広く本や芸術作品に親しんでいる人
- 心や行動、社会や文化、それらと自然環境との関係や地域性に関心をもち、自ら情報を収集して、データに基づいた議論に取り組める人
- 日本と世界の歴史や異文化に関心があり、斬新な発想と論理的な思考で過去と現代のつながりを学ぼうとする意欲のある人
- 言葉そのものの仕組みや歴史、言葉の多様性と普遍性、地域・社会・文化と言葉の関係などに関心や問題意識があり、それらについて科学的に研究する方法を学びたいと思っている人
- 言葉と文化に対する感性を養いつつ、人間および世界について問うことで、現代社会と積極的に関わろうとする意欲をもつ人
カリキュラム
シラバス
就職・進路
【本件お問い合わせ先】
社会文化科学研究科等事務部 学部教務学生グループ 文学部教務学生担当
電話 086-251-7370


