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農学部

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自然と生命を科学する

 農学は、人類の生存に不可欠な衣・食・住に必要な食料や資材を、自然の力を使って生産する産業の基盤となる学問です。しかし、農学の守備範囲はこれにとどまらずもっと広く大きいといえます。人類は、これまでに経験したことのない食糧、資源、環境問題に直面しています。世界の人口の2/3は飢餓や食糧不足に直面し、一方、我が国では食糧は豊かとはいうものの自給率は4割に低下しています。人間の活動で悪化する地球環境や、また、資源やエネルギーの大量消費と枯渇も人類の未来に影を落としています。しかし、このような時代であるがゆえに、食糧生産の持続的拡大、自然環境の保全、生物資源の開発と利用に関する領域を総合的に担当し、これらの課題解決に向けて真正面から取組んでいる農学こそが、21世紀の地球や人類に最も必要な学問ということができます。

 農学は、「グローバルで国境のない学問」であり、また「豊かな人間性を醸成する学問」です。まさに、21世紀の地球をクリエイトする科学ということができます。前述のように、地球規模で、食糧、水、エネルギー/資源、環境破壊、健康の課題が深刻になっております。これらを解決するために、国際共同研究や留学生交流、国際的な技術援助や技術移転など、この分野において多くの経験と実績を有する本学部の出番がいま待望されています。また、21世紀を迎えて生活がますます多様化するなかで、豊かな自然に育まれた人間性、また、個性化とゆとり有る生活の実現がさらに重要になると思われます。生物的多様性を通じて豊かな環境を創造し、生活にゆとりと潤いを提供するための学問、『心の農学』という新しい分野への展開が要請されております。本学の緑豊かな半田山を背景にしたキャンパス、多様で恵まれた自然のなかで実施される「フィールドサイエンス教育」などは、本学部の総合性と学際性を重視したカリキュラムと相まって、新しい農学教育をひらく心豊かな人材育成の府として、まことにふさわしいと考えております。

 岡山は、北には「豊かな水と緑」を育む中国山地、南には「穏やかな気候」を演出する瀬戸内海を擁しており、恵まれた自然立地のなかに、多様で生産性の高い農業が発達してきました。一方、この地方は藩学振興の歴史にみられるように、古くから学問研究の旺盛な土地柄としても広く知られております。岡山大学農学部は、このように恵まれた自然と伝統を背景に、『21世紀の人類と地球を守る学問』の府としての使命を自覚しつつ、研究の高度化と教育の充実のために全構成員が一丸となって取組んでおります。さらに、多くの向学の若人を迎え、大きく飛躍したいと願っております。

教育理念・目標

 農学は、人類の平和と生存にとって必要不可欠な総合科学であり、地球上において農学の果たすべき役割はきわめて大きい。換言すれば、農学とは、健康で豊かな生活を営むに足る安全・安心な「食」を安定供給すると同時に、生産に要する資源の確保を図り、人間生存環境の保全ならびにその修復にかかわる学問です。

農芸化学コース

 生物が持つ物質生産代謝機能や生体制御機能などを、有機化学、分析化学、分子生物学、生化学、ならびに細胞生理学の手法を用いて化学的な側面から解明します。それらの成果を、新しい機能性食品資源や生理活性物質等の高機能性物質の開発・生産、あるいは新しい作物生産管理技術や環境保全技術の開発及びそれらの技術の高度利用に焦点をあてて教育・研究を行っています。

応用植物科学コース

 作物、花、野菜、果樹などとして利用され、農業生産の基盤をなす植物について、有用機能の分子生物学的な解析や遺伝的改良、その生産能力を安定かつ最大限に発揮させるための生育調節やフィールド・マネージメント方法、さらに、生産物の効率的な流通・貯蔵に必要な技術などに焦点をあてて教育・研究を行っています。

応用動物科学コース

 良質で安全な動物性タンパク資源の生産・利用技術の確立を目的し、生命現象ならびに家畜生産にかかわる諸機能の解明を目指すと同時に、バイオテクノロジーを利用した家畜の効率的生産技術の開発や有用動物資源の創成・利用・保護、そして畜産物の栄養価および品質、安全性評価のための生理生化学的な解明と効率的な利用技術についての教育・研究を行っています。

環境生態学コース

 地域レベルから地球レベルまでを対象として、環境保全、生態系の維持、食料と資源の持続的確保、および効率的な生物生産システムの開発を目的としています。そのために、森林、草原、農地、河川、海洋などの生態系の構造と機能、個体群の維持メカニズムと生物群集の多様性と進化、およびその修復と保全手法について生態学、生理学の視点から教育・研究を行っています。さらには食料確保と流通システム、地域資源の合理的管理と利活用に関して社会・経済学、および工学的生物生産システムの技術開発の視点から教育・研究を行っています。

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

 本学部が期待する入学生とは、次の三つの要件を備えた人です。

  1. 高等学校で与えられた教育カリキュラムに興味を持って取り組み、その過程で、積極的な学習姿勢を確立した人
  2. 本学部で広く農学を学び、その上で専門的な学習をしたいという強い意欲がある人
  3. 将来、実社会で、農学はもとより様々な分野で活躍する意欲にあふれた人、または、技術者や研究者として活躍する意欲にあふれた人

カリキュラム

シラバス

就職・進路

【本件お問い合わせ先】 農学部事務室 教務学生担当 電話 086-251-8286