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環境理工学部・農学部

2008年度
Okayama -Kasetsart International Practical Environmental Education Program(GP特別コース)

岡山大学環境理工学部・農学部/タイ国カセサート大学
カサセート大学にて

1. 概要

夏季休暇中(タイ、日本で各2週間)、2年生を対象に「GP特別コース」を設置しました。タイ国のカセサート大学においては、8月17日から8月30日にかけて実施されました。期間中、岡山大学環境理工学部の学生6名はカセサート大学の学生5名とともに天然資源や環境問題を考えるうえで重要となる環境経済学や環境保全活動の実践教育を受けました。また、同様に9月14日~27日の期間にカセサート大学からも学部生を招聘し、岡山大学環境理工学部において講義演習を受けました。
本コースの基盤となっている現代GPの取り組みでは、データの収集と解析力(Analysis of Data)、体系的な思考力(Thought)、問題解決のための計画性(Plan)、行動力(Action)そしてコミュニケーション(Communication)を付加したADTPAC水環境スペシャリストを、晴れの国である岡山より輩出することを目論んでいますが、特に本コースでは英語で講義実習を受けることで生きた英語を学び、カセサート大学の教員・学生を通して環境学や異文化に接することにより、コミュニケーション能力と体系的な思考力を鍛えることを目的としています。

2. タイ国での講義風景

Dr.Penporn先生による講義風景左の写真はアカデミックコーディネーターであるDr.Penporn先生による講義風景です。講義は午前9時から12時、午後は13時から16時まで、期間中で計45時間を実施しました。
お互いの国の環境問題を紹介するプレゼンテーションの準備風景です。本コースにおいては、タイと日本の学生がそれぞれの国における環境問題について議論を交わし、コミュニケーション能力を高めることも狙いの一つです。

3. タイ国での実習風景

カセサート大学農学部の研究施設を見学した様子カセサート大学農学部の研究施設を見学した様子です。ここでは地球温暖化対策の一環として、ジャトロファという植物を原料にバイオディーゼル燃料を精製する取り組みが紹介されました。
日本において顕在化している水質汚濁の問題はタイにおいても例外ではなく、水生植物やマングローブ林などの自然の力を利用した水質浄化プロジェクトが推進されていました。水質浄化プロジェクト
ミドリイガイミドリイガイの養殖場で実習を行いました。タイでは古くから食用としてミドリイガイの養殖が盛んに行われていますが、日本では地球温暖化の影響で定着が確認されている外来種の1つであり、タイと日本での状況の違いを知ることが出来ました。

4.日本での講義風景

 岡山大学環境理工学部での講義風景です。日本では「人間活動と水環境」をテーマに掲げ、水環境に関わりのある学問領域から多くの講師が講義を担当して実践教育を実施しました。タイ国カセサート大学と同様に期間中で計45時間を受講しました。
また、タイで学んだ内容をまとめ、英語でプレゼンテーションを行いました。発表の準備には専門用語を含めた高いレベルでのコミュニケーション能力とともに、全体を総合して体系的に捉える能力が必要となり、学生にとって良い機会になりました。

5. 日本での実習風景

水循環施設

岡山大学環境理工学部内に水循環施設が完成しました。この施設は本コースの基盤となっている現代GPの取り組みで、自然環境の復元とその後の維持管理の2段階の実践教育を行うために活用しています。今回は日本の学生がタイの学生に本施設の概要を説明するとともに、施工業者の方にご指導頂きながら側溝の石積み、土壌浸食防止ネット設置等の造成工事に従事しました。

湛井十二ヶ郷用水路を見学

湛井十二ヶ郷用水路を見学し、岡山南部地域における水利開発、土地基盤整備の歴史を学ぶことで、効率的で安定的かつ地域の生態系・景観に配慮した田園環境の保全・創造への取り組みを知ることが出来ました。

犬島にて見学

岡山市の犬島にて、近代産業遺産の保存、再生とともに、「建築・現代アート・環境」を組み合わせ、新たな地域創造のモデルとして推進されている取り組みを見学しました。現地では自然への負荷が小さい環境システムが構築されており、循環型社会を考える良い機会となりました。

6. 修了証書授与式

修了証書授与式の様子

修了証書授与式の様子です。受講者には日本とタイでそれぞれ試験が課せられ、合格者には各3単位の計6単位が付与されます。本年度は受講者全員が修了できました。