国立大学法人 岡山大学

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「岡山イノベーションコンテスト2021」で岡山大学発ベンチャーがグランプリ、工学部・吉田さんが大賞、自然科学研究科・長島さんがMASC賞を受賞!

2021年12月01日

 優れたビジネスモデルをコンテスト形式で評価する「岡山イノベーションコンテスト(OIC)」のファイナルステージが11月27日に開催され、本学発のベンチャー企業「そなえ株式会社」の森三貴子さんがビジネス部門大賞並びにグランプリを受賞しました。また、工学部4年の吉田裕哉さんがビジネスプラン部門大学・専門学校生の部で大賞を、自然科学研究科1年の長島慶樹さんがMASC賞を受賞しました。本学発ベンチャーのグランプリ受賞は、5度目にして初の快挙です。
 コンテストは、地域の起業家育成を目指す「岡山イノベーションプロジェクト」の一環で5度目の開催。今年は103組の応募がありました。本学学生も参加しており、槇野博史学長は高校生の部の審査員を務め講評を行いました。


●そなえ社・森さんの提案:WeLoveBaby(ウィラバ)
 現行の冊子版の母子健康手帳の使いやすさや貴重性は維持しながら、写真にとるだけで母子健康手帳をデジタイズできる「ウィラバアプリ」、さらに親子3世代の病気の予防につながる情報収集がらくらく可能で、妊娠・出産・子育て中、すごろく感覚で行政やパートナ企業からたくさんのおトクを体験・ゲットできる「ウィラバペーパー」により、「子育ては社会で行う」を実現させる事業プランを解説。
 森さんは受賞を受け、「正直、グランプリを獲得した瞬間は、娘を出産した時、以来の喜びでした。10年間の主婦業を経て、私にもできることがあると感じたひと時でした。「そなえ社」がチーム一丸で生み出したウィラバが「子育ては社会で行う」について後押しをいただけたと思っております。これを機に、コミュニティーの回復に根差し、やさしい社会の実現に向けビジネスを通して切磋琢磨していきたいと考えております」とコメントしています。
 そなえ社は、岡山大学病院産科・婦人科の牧尉太助教と大学院医歯薬学総合研究科医療教育センターの山下範之技術職員が発起人及びアドバイザーを務める岡山大学発ベンチャーで、今後2人は「事業プランや、システムをブラッシュアップし、岡山から日本、日本から世界へのプロジェクトの推進を目指します」とコメント。
 現在国家戦略特区のスーパーシティ構想に取り組む吉備中央町が来年度から「ウィラバ」を用いた母子支援を行うことを決定しており、今後の進展が期待されます。

●吉田さんの提案:面接図鑑
 業界初!現役人事との模擬面接で面接力が可視化できるサービス『面接図鑑』。学生ユーザーは人事・AIによる採点で、面接力の数値化&的確なアドバイスを貰うことができ、他の就活生の面接を視聴・分析できます。企業ユーザーに対してもコミュニケーション力を測った上で学生をスカウトできるというメリットを提供します。
 吉田さんは受賞を受け、「今回、大賞を受賞できたことを大変嬉しく思っております。現状の就活は、第一志望の企業の選考に落ちても、自身の現状・改善点などは一切教えてもらえません。改善点が分からないために選考落ちを繰り返す。そんな全く先の見えない就活において、面接図鑑が就活生にとっての指針のような存在になれるよう、引き続き事業を成長させていきたいと思います」とコメントしています。

●長島さんの提案:NoCode AIプラットフォーム「TSP」
 非エンジニア向けのノーコードエッジAIプラットフォーム「TechSword Platform」を企業に対して提供することで、機械学習・データサイエンスの知識不要でだれもがAIを開発し、ビジネスに応用できる環境を整備します。これによりAI技術を民主化し、最適化された未来社会を実現します。
 長島さんは、本コンテストで昨年度大賞を受賞した宮本大輝さんらとともに株式会社TechSwordを立上げ活動しています。

※ MASC(マスク)賞:一般社団法人MASC(岡山県倉敷市水島地域への航空宇宙産業クラスターの実現に向けた研究会)からの特別賞

【本件問い合わせ先】
岡山大学総務・企画部 広報課
TEL:086-251-7013

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