国立大学法人 岡山大学

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第16回「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラム「JR西日本のソフト関連資源を活用した事業アイデア」を開催

2021年12月15日

 本学は全学を挙げて研究力強化・産学共創に力を入れており、オープンイノベーションの強化推進の取り組みのひとつとして、「岡山リビングラボ」(企画運営担当:本学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 志水武史特任准教授)を実施しています。
 12月9日、第16回「オープンイノベーションプログラム(O2IP)」を、岡山リビングラボとおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会(ももスタ)主催、西日本旅客鉄道株式会社共催で、オンラインとオフライン(会場:ももスタ)の併用形式で開催しました。
 今回のテーマである鉄道は、通勤や通学、旅行など私たちの生活や企業の生産活動において、ヒト・モノを大量かつ安価に移送できるため、その役割は非常に大きく、社会において不可欠といえる存在です。現状、新型コロナの感染拡大に伴う鉄道利用者の減少といった問題が生じる中で、地域社会や日常生活における鉄道の役割や機能を見直す動きもあり、鉄道会社と市民・企業・行政等が協働し、鉄道利用時の課題解決や利便性向上などへの取り組みが進んでいます。
 全国に張り巡らされた鉄道インフラ(線路や駅建物、車両等のハード資源、ITシステムやデータ等のソフト資源)は地域社会において多様なかたちでの潜在的利用可能性を有しています。このような中で、地域住民を含む多種多様なステークホルダーとともに、鉄道会社が有する各種資源の高付加価値化や課題解決に向けた検討、取り組みの実施が求められています。ステークホルダーとの共創を通じて地域社会における鉄道の新たな役割・機能を見出すことができれば、今後の不透明で不確実な将来社会においても鉄道に対するニーズはさらに高まるものと考えられます。
 今回は、JR西日本が有するデジタルソリューション、データアセット等の各種ソフト関連資源を活用し、リモートワークやビジネス出張等のビジネスシーンで役立つ事業アイデア、感染症拡大防止や災害時対応等に役立つ事業アイデア、鉄道利用者とのコミュニケ―ション促進に役立つアイデアなどについて、参加者全員で検討しました。
 共催企業のプレゼンターとして、西日本旅客鉄道株式会社イノベーション本部オープンイノベーション室の田仲稔氏がテーマ説明などを行い、その後のグループでのディスカッションでは、事業アイデアなどを発表しました。
 会の企画運営担当である志水准教授は「今回は特にヘルスケア分野に限らず、幅広い分野でJR西日本が有する資源を活用する方法を検討した。鉄道以外の様々な生活シーンで多様な同社の資源を活用できることが確認できた」とコメント。今後もオープンイノベーションをもとに地域から産学共創などを加速させるとともに、新たなイノベーションを創出させる取り組みを活性化させていきます。
 次回の第17回は「JR西日本のハード関連資源を活用した事業アイデア」というテーマで、2022年1月以降にオンラインとオフラインの併用形式で開催予定です(詳細な日時は未定)。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

【本件問い合わせ先】
学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域 特任准教授 志水武史
TEL:086-251-8612
Email:shimizu.takeshi◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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