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世界初! イネの節でリンを分配する輸送体「SPDT」を発見 コメのリン蓄積低減とリン資源の有効利用に期待

 岡山大学資源植物科学研究所の山地直樹准教授、馬建鋒教授らの研究グループは、イネの節で栄養素が分配される仕組みを解析し、イネ種子へのリンの蓄積に関わる輸送体「SPDT」を世界で初めて突き止めました。本研究成果は12月21日英国時間午後6時、英国の科学雑誌「Nature」で公開されました。
 リンはあらゆる生物に欠かせない必須栄養素です。私たちの体に含まれるリンのほとんどは、元をたどれば植物が土壌から吸収したものですが、こうしたリンの循環にはいくつかの重要な課題があります。本研究で見出されたイネの節で働く輸送体SPDTは、根から吸収したリンを種子に優先的に蓄積させる役割があります。この輸送体の機能が失われると、コメのリン濃度が減少しますが収穫量にはほとんど影響しません。本研究成果により、①リン酸施肥量の削減、②消化されずに環境中に放出されるリンによる富栄養化の抑制、③カルシウム・鉄・亜鉛などの栄養素の消化吸収の改善が期待されます。
<論文情報等>論文名: Reducing phosphorus accumulation in rice grains with impaired transporter in the node掲載誌: Nature著 者: Naoki Yamaji, Yuma Takemoto, Takaaki Miyaji, Namiki Mitani-Ueno, Kaoru T. Yoshida & Jian Feng Ma
発表論文はこちらからご確認いただけます。
http://www.nature.com/nature/

<詳しい研究内容について>
世界初! イネの節でリンを分配する輸送体「SPDT」を発見 コメのリン蓄積低減とリン資源の有効利用に期待


<お問い合わせ>
岡山大学資源植物科学研究所
教授 馬 建鋒
(電話番号) 086-434-1209
(FAX番号) (同上)