岡山大学 農学部

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野菜園芸学

野菜園芸学 (Vegetable Crop Science)

野菜の生産に関わる生理・生態学的特性の解明と生産システム開発

教員

Ken-ichiro YASUBA教授: 安場健一郎  Prof. Dr. YASUBA Ken-ichiro
E-mail:ysbken@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 蔬菜園芸学

主な研究テーマ

施設園芸での環境制御技術の開発

画像1 施設を利用して作物を栽培する際には、気温、湿度、CO2濃度などの温室内の環境を制御することにより、効率的な生産が可能になります。環境制御を高度に発展させた植物工場が注目されていますが、今後も日本の施設にあった環境制御手法を新たに開発していく必要があります。日本で開発された、ユビキタス環境制御システム(UECS)を利用して、施設生産の環境制御を効率化するとともに、施設園芸でのICT利用技術の開発についても取り組みを行っています。

トウガラシ遺伝資源を用いた有用形質の解析と育種への応用

画像2 トウガラシはナス科トウガラシ属の植物です。トウガラシ属の果実には、香辛料として利用される辛味品種と青果用の非辛味品種があり、どちらも世界的に重要な野菜になっています。当研究室では、世界中から多様なトウガラシ品種を収集し、遺伝資源として保有しています。このトウガラシ遺伝資源は品種ごとに辛味、果実形、色などが異なっており、現在品種ごとの形質評価し、新しい有用品種の育種に利用しようとしています。また、トウガラシ遺伝資源に見られる無辛味〜激辛という辛味の幅広いバリエーションに注目し、どのようにしてトウガラシの辛味が決定されているのかという課題にも取り組んでいます。

研究業績リスト

・安場健一郎・星 岳彦・金子 壮・東出忠桐・大森弘美・中野明正:オープンソースハードウェアを利用した環境計測ノードの構築..,農業情報研究,22,247-255(2013)
・安場健一郎・黒崎秀仁・高市益行・鈴木克己:ユビキタス環境制御システム通信実用規約に基づいた施設園芸用管理ソフトウェアの開発.,野菜茶業研究所研究報告,11,63-72(2012)
・田中義行・細川宗孝・渡辺達夫・三輪哲也・矢澤 進:トウガラシの辛味成分カプサイシノイドおよびその類似物質の生合成を制御する遺伝子について., 京大農場報告, 21, 9-14 (2012)
・Tanaka Y, Tsuda M, Yasumoto K, Yamagishi H, Terachi T: A complete mitochondrial genome sequence of Ogura-type male-sterile cytoplasm and its comparative analysis with that of normal cytoplasm in radish (Raphanus sativus L.)., BMC genomics, 13, no.352 (2012)
・安場健一郎・黒崎秀仁・高市益行・大森弘美・川島浩樹・星岳彦:エンタルピ調節と細霧の噴霧を利用した温室内気温および湿度の同時制御システムの開発.,植物環境工学,22,29-35(2010)
・Tanaka Y, Hosokawa M, Miwa T, Watanabe T, Yazawa S: Novel loss-of-function putative aminotransferase alleles cause biosynthesis of capsinoids, nonpungent capsaicinoid analogues, in mildly pungent chili peppers (Capsicum chinense)., J. Agric. Food Chem., 58, 11762-11767 (2010)

収穫祭ポスター