鹿田遺跡第7次調査出土のサル形木製品
写真のお猿さんは、岡山市鹿田遺跡第7次調査で出土した、非常にめずらしいサルを形どった木製品です。頭には烏帽子をかぶり、顔とおしりを赤く塗っており、わかりにくいですが手と体毛を黒い色で表現しています。体の中央に穴が開いており、足の先は何かを差し込んだような凹みがあります。
大きさは。高さ9.3センチ、幅3.5センチ、厚さ1.5センチ。
このお猿さんは、中世の巨大な四角にめぐると考えられる溝のなかから出土しました。時期は14世紀頃ですので、鎌倉時代の終わりから室町時代の始めまでの間の可能性があります。
さて、このお猿さんは一体何で、何に使われたのでしょうか。烏帽子をかぶったサルの容姿からして、すぐに思い付くのが猿まわしに関連するのではないかという推測です。鎌倉時代の文献に吉備の美作の国から猿を連れてきて、舞わせたという記述があり、同じ岡山であるいという偶然からして可能性が高いでしょう。もし、そうであるとすれば芸能史的・風俗史的にみて非常に興味深いことです。
その他、岡山県等では馬屋の守り神として猿が崇拝されていましたが、そのような場面に使われたものかもしれません。
(写真は6月18日山陽新聞朝刊より引用)