津島岡大遺跡は、岡山大学津島キャンパス内に位置する縄文時代中期から近代にいたるまでの複合遺跡です。現在までの成果によると大学敷地内の西側の一部を除いて、ほぼその全体に広がりをもつものと推定されています。
これまでの調査では、まず縄文時代後期から晩期には微高地上にピット群や炉跡が形成されており、河道斜面ではドングリ等の貯蔵穴が密集してつくられるなど、当時の生業活動の姿が明らかとなっています。弥生時代になると拡大した微高地の周縁部に水田が形成される。集落跡はまだはっきりしませんが、一帯に水田の広がる景観が推定でき、その後も水田はつくり続けられ近代に至っています。
Last update/2011.9.19.