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- 松木武彦准教授

- 職名
- 准教授
- 研究テーマ
- 弥生~古墳時代の日本列島史と吉備地域史の考古学的調査研究
- 戦争と平和の考古学的研究
- 進化・認知科学を用いた考古学理論の再構築
- 日本列島およびブリテン島先史社会の比較考古学的研究
- プロフィール
- 私は、考古学はサイエンス(科学)だと考えています。サイエンスには、二つのやるべきことがあると思っています。
一つは、さまざまに込み入った事象の中から、きれいな法則や一般性を見つけ出すために、物事の捉え方や考え方の大きな枠組みを作ることです。私はいま、自然科学の分野で発展が著しい進化科学や認知科学を用いながら、考古学の新しい枠組み作りに挑戦しています。
もう一つは、細かい事実を徹底的に集めて観察することです。この地道な仕事は、これまでの日本の考古学が熱心に行なってきたことで、他のどの国の考古学にも負けない成果をあげていると思っています。私も、これまでに、石や鉄や青銅の鏃、埴輪、中世のかわらけなど、いろいろな種類の資料を集め、測り、分析する仕事をしてきました(実は、これがいちばん没頭できる、好きな仕事です)。目下、吉備地域を対象に、弥生時代と古墳時代の竪穴住居や、そこに住んだ人が葬られているお墓のデータを集成し、整理する作業の真っ最中です。このような細かいデータからのボトムアップによって、吉備の巨大古墳の歴史的意義を理解することが当面の目標です。
外国へ行くのが大好きで、年に一度は海外の国際学会で研究発表をおこなうことにしています。2009年はベトナムで、日本の国家形成について発表するとともに、遺跡や考古資料を見て回りました。最近では、韓国の研究者との交流をさらに深め、訪問と招聘、研究成果の交換を、毎年おこなっています。日本の古墳時代の理解に、韓国の研究成果の参照は欠かせません。
また一方で、ヨーロッパのように、直接は日本と接触のなかった地域の先史社会のあり方を参照することも、弥生時代や古墳時代の研究に意外なヒントを与えてくれます。ブリテン島新石器時代の石室墳もまた、私の研究テーマの一つです。
大学の授業では、考古学の専門的な講義や実習を担当しています。また、博物館の学芸員養成過程の講義や実習もおこなっています。
- 著書(単著)
- 松木武彦 2009
『進化考古学の大冒険』新潮社 - 松木武彦 2007
『列島創世記』(全集・日本の歴史1)小学館 - 松木武彦 2007
『日本列島の戦争と初期国家形成』東京大学出版会 - 松木武彦 2001
『人はなぜ戦うのか―考古学からみた戦争―』講談社
- 著書(共著)
- 片山健太郎・松木武彦編 2009
『勝負砂古墳』学生社
- 論文(単著)
- 松木武彦 2009
「弥生時代の技術・経済・社会」設楽博己・藤尾慎一郎・松木武彦編『弥生時代のハードウェア』(弥生時代の考古学6)、同成社 - 松木武彦 2009
「日本文化はどう構築されたか」新納泉・山口和子・鐸木道剛編『揺らぎの中の日本文化-原像・怪異・日本美術』岡山大学出版会 - 松木武彦 2008
「弥生時代の集落と集団」設楽博己・藤尾慎一郎・松木武彦編『集落からよむ弥生社会』(弥生時代の考古学8)、同成社 - 松木武彦 2007
「ヒトの社会性と人工物の進化」『生物科学』58-2 - 松木武彦 2007
「コッツウォルド・セヴァーン・グループ長形墳の諸問題-ブリテン島新石器持代墓制の一側面」『岡山大学文学部紀要』48 - 松木武彦 2006
「ブリテン石室墳研究の現状―墳墓の比較考古学のために―」『考古学研究』53-2 - 松木武彦 2005
「『首長制』から『国家』への変移に関する進化論的展望」『待兼山考古学論叢―都出比呂志先生退任記念―』大阪大学考古学研究室 - 松木武彦 2004
「戦争の生成と持続に関する考古学的展望」『文化の多様性と比較考古学』(考古学研究会50周年記念論文集)考古学研究会

