岡山大学文学部考古学資料館所蔵資料画像データベース



 人形土製品(弥生時代後期)

 倉敷市楯築弥生墳丘墓出土
 高さ 9.5cm



弥生時代の有力首長の葬送の場で使われた土製の人形。割られた状態で出土したために頭と下半身とは欠けているが、左手を腰に、右手を胸に当てた上半身はよく残っている。前面は横方向、背面は縦横方向の文様帯がヘラで描かれ、首飾りやベルトと思われる表現もみられる。弥生時代の土製人形は非常に少なく、貴重な例である。



名     称:人形土製品
出 土 遺 跡:岡山県倉敷市楯築弥生墳丘墓
遺 跡 種 別:弥生時代墳丘墓
出土遺構 ほか:主体部上部円礫堆から破砕された状況で出土
出  土  年:1979年
計  測  値:(現高)9.5cm (幅)10.0cm (厚さ)5.0cm
技法・特徴ほか:輪積みにより成形、内部中空、ナデ・ハケ調整後ヘラにて施文
帰 属 年 代:弥生時代後期
報 告 文 献:近藤義郎編1992『楯築弥生墳丘墓の研究』楯築刊行会 pp.100-103
その他参考文献:近藤義郎1980『楯築遺跡』山陽カラーシリーズ3 山陽新聞社
画 像 出 典:岡山大学文学部考古学研究室同窓会1985「楯築弥生墳丘墓出土人形土器」岡山大学文学部考古学研究室資料館えはがき
収蔵・展示状況:収蔵庫にて保管中
特 記 事 項:
作  成  者:松木武彦

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