IDRISI

IDRISIユーザーのページ


目 次

御挨拶
「CAA95参加記」「地理情報システム利用の試み」が考古学研究に掲載
INTERNETでのIDRISI情報
IDRISIのホームページが開かれました!
行者塚のDEMを作成してます
画像例が追加されました
本の紹介です!
定環境プロジェクト開始
   

御挨拶


 ここは、IDRISIに関する情報を扱うコーナーとして設置されました。考古学の研究に使用している人、 使用してみようかと思っている方のために、我々の研究室での経験や、利用の一端を紹介してゆくことを 目的としています。
 まだこのプログラムを使用している考古学研究者の方は少ないと思いますが、これからやってみようという 人のためにまずはプログラムの紹介と、利用環境についてまず紹介をしようと思います。また研究に使用されている方、 やってみようと思う方は、是非当研究室にご連絡ください。

IDRISIとは


 アメリカ合衆国のClark大学大学院が国際連合の支援を得て開発した地理情報システムのソフトウェアです。 パーソナルコンピュータ上で様々な空間に関する処理を行うことができます。
 FAOなどの機関で広く使用され、また、比較的安価でソフトウェアの配布が受けられます。
 現在、MS-DOS版とWINDOWS版の2種類があります。

利用環境


 それほど大がかりなシステムは必要なく、通常どこにでも見られるパーソナルコンピュータで利用可能です。
 必要なシステムは次の通りです。
コンピュータ:これがないと始まりません。個人で利用しているコンピュータでほぼ大丈夫と思います。  CPU/DOS版は486/33MHz以上、WINDOWS版は486DX2/66MHZ程度で十分です。但し、33MHz程度の遅いものでは、 その処理時間に相当の覚悟が必要です(とっても遅い)。
     −例えば、鳥瞰図のデータを作成するのに3時間程かかります(486/33MHzのとき、Pentium90MHzだと約10分)−
 メモリ/多ければ多いほどいいです。特にCPUが遅いときはRAMDRIVEを利用しますので、増やすことをお勧めします。
 ハードディスク/画像データが増えるので多い方がいいと思います。
O  S  :当然DOS版はDOSを、WINDOWS版はWINDOWSが必要です。
デジタイザ :地図の入力に使用します。CADの普及で、だいぶ種類も増え、安くなってきましたが、指定されている機種を購入 することをお勧めします(もし合わないと、設定に非常に苦労します。)

 現時点ではWINDOWS版が操作性をはじめ、機能が増強されているためにお勧めですが、動作は遅いため、CPUの速度などの 条件によってはDOS版も有利な面があります。
岡山大学考古学研究室での利用システムは次のようになっています。
IDRISI ver4.1 (DOS版)
コンピュータ:IBM PS/V Entry
       CPU/Intel 486/33MHz
       メモリ/8MB
       ハードディスク/170MB
    OS:PC-DOS ver.7.0/V
 デジタイザ:Summagraphics社 SummasketchV Professional

IDRISI for WIN ver1.0 (WINDOWS版)
コンピュータ:IBM PS/V 750-P90
       CPU/Intel Pentium 90MHz
       メモリ/24MB
       ハードディスク/1.7GB
    OS:WINDOWS95 (英語版)
 デジタイザ:Summagraphics社 SummasketchV Professional
 プリンタ−:HP社 Deskjet1200C/PS

ソフトウェア


 Clark大学から直接入手できます。一般使用と、学術研究用で値段に差があります。 学生用の価格は送料込みで2万7千円程度です(為替レートによって変動します)。

Clark大学大学院の住所は下記の通りです。
Clark University
Graduate School of Geography
Worcester,Massachusetts,01610,USA
(95.12.26 金田)

「CAA95参加記」「地理情報システム利用の試み」が考古学研究に掲載

 考古学研究におけるコンピュータ利用についての学会であるCAAの95年度大会の参加記を、 奈良国立文化財研究所の森本晋氏が紹介されています。  それから、非常に手前味噌ながら同誌にGISについての研究ノートを掲載させて頂きました。 まだまだスタートしたばかりで満足なものではありませんが、試験例です。 御意見、御感想など是非お寄せ下さい。お願いいたします。
(95.01.06 金田)

INTERNETでのIDRISI情報

Clark大学では、IDRISIのホームページを作成中です。まだ何の情報もありませんが・・・
 ドイツのSalzburg大学にあるIDRISI Resource Center Salzburg では、IDRISIの利用に関する 情報が入手できます。  大部分がドイツ語のため、英語でも非常に理解が困難な者には非常につらいのですが、一部 英語によるものもあり、参考になります。とくに新たに出来たTutorialは必見で、あの分厚い マニュアルを読むのが嫌な方は参考とするのに最適だと思います。
IDRISI Resource Centerへ
(96.1.13 金田)

IDRISIのホームページが開かれました!

 先日お知らせしたIDRISIのホームページが本格的に動き始めました。
IDRISIホームページへ
(96.2.7 金田)

行者塚のDEMを作成してます

発掘調査が行われ、話題となった兵庫県の行者塚古墳の測量調査によって得られた等高線図を もとに、発掘区の位置を入れたDEM(Digital Elevation Model)を作成しました。  まだ公表が許可されていませんので、お見せすることができないのは残念ですが、許可の暁には 本サーバー上で公開したいと思います。お楽しみに。  なお、この作成にはM1の難波さんと4回生の松下君の手によるものです。  研究室で作成されたIDRISI用のデータは50枚以上!いいかげん整理しきれません。 初期のいまいちなものから、最近のすぐれものまで、今後も徐々に公開してゆこうと思います。乞うご期待。 (96.2.10 金田)

画像例が追加されました


 4回生の松下修君の卒業論文「古墳時代後期の群集墳立地」で使用された群集墳の分布についてのデータが、 画像例として一部公開されました。本格的なGIS利用としては、研究室初の力作、です。2例とも岡山県の古墳 時代後期の群集墳の地形と分布の関係を鳥瞰することができます。それぞれ松下君自らの解説付きです。 これらの分析をもとにした古墳の立地の変化に関する論文の発表が期待されますが、いつかな? (96.2.18 金田)

本の紹介です!


 日本のIDRISIユーザー、株式会社パスコの尾野さんから、e-mailで、本の紹介を頂きました。

 村山・尾野 1994 地理情報システムIDRISIによる地域分析 人文地理研究XVIII 筑波大学地球科学系 pp.37〜59

 また、今月から来月にかけて、地学雑誌や古今書院発行の本にIDRISIの紹介がのるそうです。
 尾野さん、情報ありがとうございました。 (96.2.18 金田)


定環境プロジェクト開始


 本年も3月1日から、岡山大学考古学研究室が継続して行っている岡山県上房郡北房町の定東塚・西塚古墳の 第3次発掘調査が行われます。  それと並行して、本古墳の周辺に存在する遺跡、特に古墳を中心とした分布調査を実施することになりました。 この分布調査では、その結果をIDRISIを利用して、周辺各遺跡の調査結果とのデータベースと組み合わせての利用 や、土壌、石材、傾斜や、各遺跡間の距離、各古墳の眺望の範囲の復原などを行うことによって、北房盆地の古墳の あり方についてより多方向の視点から検討を行い、歴史を復原してゆこうという試みになる予定です。
 現在調査項目の設定など、基礎的な作業に入りつつあります。長い期間を必要とする調査であると考えられるため、 どのように展開してゆくか不明ですが、御期待下さい。
 なお、この期間本WWWの保守は調査のために迅速でなくなるかもしれませんが、御了承のほど。
(96.2.21 金田)

 すでに研究に使用されている方、興味がある方は是非当研究室までご連絡を。また、様々な ご意見をお願いいたします。日本での考古学におけるGISの利用を有意義なものとするために よろしくお願いします。

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岡山大学考古学研究室

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