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考古学研究室の活動

発掘調査

造山古墳発掘調査

造山古墳は、5世紀前半に築かれた全国第4位の前方後円墳で、2005~2007年度に岡山大学考古学研究室が墳丘の測量調査を実施し、2008年度から周辺部の発掘調査を進めています。立ち入ることのできる最大の古墳として、これまでさまざまな論及がなされてきましたが、周濠等の外周施設の有無などの意見が分かれています。 そのため、岡山大学考古学研究室では、(1) 墳丘長の確認、(2) 周濠等の外周施設の確認、(3) 埴輪等の年代を推定できる遺物の確認を目的に、史跡指定地外の発掘調査を実施しています。

造山古墳発掘調査

井後草里遺跡発掘調査

鳥取県西伯郡伯耆町大滝字井後草里に所在する縄文時代・弥生時代の遺跡。1979年に溝口町教育委員会(現在は伯耆町教育委員会)によって発掘調査がなされ、縄文時代早期、前期末から中期、後・晩期の遺物・遺構が見つかっています。岡山大学考古学研究室では、縄文時代各時期の遺跡の分布と内容を確認し、古環境の変化と合わせて分析するためのデータを得ることを目的として、2007年度と2009年度に発掘調査を実施してきました。本遺跡の調査は、引き続き2010年度にも実施する予定です。

井後草里遺跡

出崎船越南遺跡

岡山県玉野市沼に所在する遺跡で、縄文時代前期に形成された泥炭層が存在します。2006年に岡山大学考古学研究室で発掘調査を行い、縄文時代前期から近現代にいたるまでの断続的な人間活動の痕跡を確認しました。また、海岸地域の環境変化に関するデータも得ることができました。

出崎船越南遺跡

勝負砂古墳発掘調査

勝負砂古墳は、倉敷市真備町下二万に位置する前方後円墳です。岡山大学考古学研究室は、当研究室が実施している「『雄略朝』期における吉備地域の考古学的研究」プロジェクトの一環として、2001年から2008年にかけて、8次にわたる発掘調査を実施しました。その成果として、周溝をもつ墳丘長42m の帆立貝形であることが確認され、2007 年の調査では、未盗掘の竪穴式石室から人骨と豊富な副葬品が出土しました。

勝負砂古墳

二万大塚古墳発掘調査

岡山県真備町の二万大塚古墳は、6世紀中頃に築かれた墳長38mの前方後円墳で、後円部に横穴式石室を伴っています。当研究室が実施している「『雄略朝』期における吉備地域の考古学的研究」プロジェクトの一環として、2001年から2004年にかけて発掘調査を行い、吉備地域の横穴式石室のなかでは比較的古い例である横穴式石室からは、須恵器、鉄器類に加えて、獣形鏡と思われる銅鏡1面、700点を超える玉類、大型の馬鈴など、多量の副葬品が出土しました。

二万大塚古墳発掘調査

その他の活動

GIS(地理情報システム)を使った研究

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