目次へ

「桃山一号墳」


 墳形は開墾による削平により不明である。埋葬施設は横穴式石室であるが、一部発掘調査されているものの、全体の様相は明らかでない。露出している石材などから、石室の全長は約12メートルと推定される。遺物は若干出土しており、須恵器と刀が出土している。その遺物から得られた年代はおおよそ6世紀後半から7世紀初めごろの時期であり、当古墳の築造と追葬もこの前後に行われたであろう。またこの古墳の西南より、2基の箱式石棺が発見されている。

「桃山C−451古墳」


 桃山一号墳の西南から発見された2基の箱式石棺の内の一つである。規模は長さ約1.4メートル、幅は広くて45センチ、狭いところで28センチである。棺内から須恵器や鉄鏃が発見された。その須恵器より6世紀後半の時期が得られている。桃山一号墳と何らかの関係があったのだろうか。

「桃山C−452古墳」


 桃山一号墳の西南から発見された2基の箱式石棺の内の一つである。開墾により破壊を受け残存状態はよくないが、規模は長さ約1.5メートル、幅約50センチと推定されている。棺内より7世紀初めころの須恵器が発見されている。桃山一号墳と何らかの関係があったのだろうか。

参考文献: 平井勝 1992 「原始古代の社会と文化」 『北房町史』通史編上

岡山大学考古学研究室copyright,1997

作成者:佐々田,西田