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「大谷一号墳」


 1988年に発掘調査がおこなわれ、石室内より双竜環頭大刀、金銅製品、鉄斧、鉄鏃、鉄釘、須恵器片、須恵質の陶棺片が出土している。墳丘は平面形が台形の方墳であり規模は一辺約10メートルである。外護列石が二段巡り、墳丘の正面には二段の石垣が作られている。整美な切石でつくられた横穴式石室を持ち、石室の全長は6.06メートル、玄室の長さは約3メートル、高さは約1.8メートル、幅は約2メートルである。築造時期は7世紀後半から7世紀末と考えられている。

参考文献: 平井勝 1992 「原始古代の社会と文化」 『北房町史』通史編上

岡山大学考古学研究室copyright,1997

作成者:佐々田,西田