<主な研究テーマ>

 

(1)地域産業連関モデルの環境分析への応用       (→テーマの解説へ

 

(2)地域経済の成長格差と地域再生策          →テーマの解説へ

 

(3)地域間交流の長期的推移と広域交通整備       →テーマの解説へ

 

(4)地方都市における都心交通の改善策と交通社会実験  →テーマの解説へ

 

(5)地方都市の中心市街地問題と再生策         →テーマの解説へ

 

(6)小売業集積の動態と買い物行動の変化        →テーマの解説へ

 

(7)都市・地域計画制度の国際比較           →テーマの解説へ

 

 


 

(1)地域産業連関モデルの環境分析への応用

国全体あるいは全国各地域における財貨及びサービスの流れを総合的に把握できる産業連関表を用いて,資源・エネルギー消費,二酸化炭素排出,廃棄物排出などの環境負荷と地域経済との関連を分析し,環境負荷の小さい循環型社会の構築に向けた政策課題を検討する。現在は,全国9地域別の産業連関モデル及び9地域間産業連関モデルを用いて,地域経済の変動が二酸化炭素や産業廃棄物の排出に及ぼす影響を実証的に分析している。

・関連ホームページ:e−ラーニングによる解説(21世紀COE「循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント」) 

     →研究内容の解説e-ーニング『経済学的手法による環境負荷発生量の推定と応用』へ

・研究論文の紹介

阿部宏史,新家誠憲(2006) 地域産業連関モデルによる産業廃棄物誘発構造の時系列分析,環境情報科学論文集,No.20pp.433-438,環境情報科学センター.

阿部宏史,新家誠憲(2006) 岡山県経済の持続的発展に向けた企業誘致戦略に関する基礎的研究,岡山大学産業経営研究会・研究報告書.

阿部宏史,新家誠憲(2005) 主要産業廃棄物の排出抑制に向けた地域経済の課題分析,環境情報科学論文集,No.19pp.527-532,環境情報科学センター.

阿部宏史,新家誠憲,永禮拓也(2005) 運輸部門を細分化した地域産業連関表に基づく二酸化炭素排出動向の分析,土木計画学研究・論文集,Vol.22pp.271-278,土木学会.

阿部宏史(2004) 地域産業連関モデルによる産業廃棄物排出構造の分析,環境情報科学論文集,No.18pp.477-482,環境情報科学センター.

阿部宏史,谷口守,永禮拓也,新家誠憲(2004) 地域産業連関表に基づく二酸化炭素排出変動の要因分析,地域学研究,第34巻,第1号,日本地域学会,pp.1-24

阿部宏史,谷口守,高岡昇平(2004) 地域間産業連関モデルによる地域経済構造と二酸化炭素排出構造の分析,地域学研究,第33巻,第3号,pp.1-21,日本地域学会.

阿部宏史,谷口守,中川拓哉(2000) 地域間産業連関表データを用いた資源・エネルギー消費構造変化の分析,地域学研究,第30巻,第1号,pp.251-265,日本地域学会.

 


 

(2)地域経済の成長格差と地域再生策

全国の地域や都市を対象として,経済のサービス化・ソフト化,グローバル化,高度情報化,少子化,高齢化などの社会経済情勢の変化が,地域経済の活力や雇用創出に及ぼす影響を研究する。現在は,地域産業連関モデルをはじめとする様々な地域分析の手法を用いて,経済のサービス化・ソフト化と地域活力との関係を分析し,地域再生に向けた政策課題を検討している。

・研究論文の紹介

阿部宏史,パク・サンチュル,永禮拓也(2005) 経済のサービス化と雇用創出の地域間格差:地域産業連関表に基づく分析,地域学研究,第35巻,第1号,日本地域学会,pp.17-35

阿部宏史,小林三恵,立間久美子(2005) 地域産業連関表に基づく中国地方の成長構造分析,地域経済研究,第16号,pp.21-44,広島大学経済学部附属地域経済システム研究センター.

阿部宏史(1998) 就業機会の地域間格差と地域間人口移動,地域学研究,第28巻,第1号,pp.45-60,日本地域学会.

阿部宏史(1996) 地方中枢・中核都市における産業特化構造と都市成長に関する研究,日本都市計画学会学術研究論文集,第31号,pp.79-84,日本都市計画学会.

阿部宏史(1994) 地域間雇用成長格差の長期的推移と地域人口変動,日本都市計画学会学術研究論文集,第29号,pp.55-60,日本都市計画学会. 

阿部宏史(1990) 人口の社会移動からみた我が国の地域構造の推移について,日本都市計画学会学術研究論文集,第25号,pp.157-162,日本都市計画学会.

阿部宏史(1990) 我が国における産業構造地域間格差の長期的推移について,地域学研究,第20巻,第1号,pp.33-55,日本地域学会.

 


 

(3)地域間交流の長期的推移と広域交通整備

人口の社会移動,旅客流動,貨物流動,観光流動などの地域間交流パターンの長期的推移を分析するとともに,高速道路,新幹線,航空等の広域交通整備との関連を研究する。また,広域交通インフラの利用促進に向けた地域課題を検討する。現在は,全国の高速道路整備が地域間の旅客流動や貨物流動に及ぼす影響について分析している。

・研究論文の紹介

阿部宏史,谷口守,新家誠憲,岸田康司(2004) 高速道路整備による都道府県間所要時間の短縮と地域間貨物流動への影響,地域学研究,第34巻,第1号,pp.185-202,日本地域学会.

阿部宏史,谷口守,岸田康司,小林三恵(2002) 中国地方における高速道路交通量の長期時系列分析,第22回交通工学研究会論文報告集,交通工学研究会.

阿部宏史,谷口守,中川拓哉(2001) 地方空港・東京線の運行ダイヤ改善が空路利用促進に及ぼす効果,土木計画学研究・論文集,No.18No.4pp.653-659,土木学会.

谷口守,阿部宏史,清水健夫(2001) 潜在的な航空旅客負荷にみる新幹線途絶による影響の基礎的研究,土木計画学研究・論文集,No.18No.4pp.661-666,土木学会.

阿部宏史,谷口守,中川拓哉,東田明弘(2000) 事業所意識調査に基づく岡山・東京間の空路利用促進課題の分析,第20回交通工学研究会論文報告集,pp.209-212

 


 

(4)地方都市における都心交通の改善策と交通社会実験

地方中核都市の中心市街地を対象として,自動車利用を抑制し,歩行者・自転車および公共交通を重視した交通体系のあり方を研究する。また,行政機関や民間街づくり団体と協力しながら交通社会実験を行い,新たな都心交通体系の実現に向けた具体的方策を検討する。現在は,行政機関,経済団体,市民団体と協力しながら,岡山市倉敷市 の都心交通を中心に,様々なケーススタディやワークショップなどを行っている。

・研究論文の紹介

阿部宏史(2006) LRT導入で都市をよみがえらせる, 都市問題,第97巻,第6号,pp.46-55,東京市政調査会.

阿部宏史(2005) LRTを活用した新たなまちづくりの可能性と課題,運輸と経済,第65巻,第11号,pp.16-23()運輸調査局.

阿部宏史,粟井睦夫,辻秀和,安井孝規(2002) 岡山市都心部における放置自転車の現状と自転車利用者の駐輪意識,土木計画学研究・論文集,No.19,土木学会.

阿部宏史,粟井睦夫(2001) 岡山市 都心部における交通社会実験の成果と課題,日本都市計画学会学術研究論文集,第36号,pp.565-570,日本都市計画学会.

阿部宏史,粟井睦夫,辻和秀(2001) 岡山市都心部における放置自転車の実態と駐輪意識,第21回交通工学研究会論文報告集,pp.9-12,交通工学研究会.  

阿部宏史,牧野浩,粟井睦夫,波多野吉紀(2000) 岡山市 都心部におけるトランジットモール社会実験の評価と課題,第20回交通工学研究会論文報告集,pp.97-100

阿部宏史,粟井睦夫,山根浩三,藤井真紀子(2000) 地方都市における自転車利用環境の整備が通勤交通に及ぼす影響,土木計画学研究・論文集,No.17pp.789-795,土木学会.

  


 

(5)地方都市の中心市街地問題と再生策

地方都市の中心市街地で深刻化している居住人口の減少,高齢化,商店街の衰退,事業所・商業施設の郊外流出などの実態と原因を分析するとともに,今後の中心市街地再生に向けた都市整備のあり方を検討する。また,街づくり三法(中心市街地整備改善活性化法,大規模店舗立地法,改正都市計画法)の枠組みをふまえながら,地方都市における土地利用コントロールのあり方を探る。現在は,岡山市における小売業や事業所の立地動向に基づいて,中心市街地問題の発生原因を研究している。

・研究論文の紹介

阿部宏史,谷口守,芝大輔(2004)岡山市 における事業所立地の動向と移転要因に関する分析,地域経済研究,第15号,pp.1-15,広島大学経済学部附属地域経済システム研究センター.

Abe,H., Nakagawa,T. and Awai,M.(2001) Impact of Motorization on Shopping Behavior in a Japanese Local City, Proceedings of the 9th World Conference on Transport Research (WCTR), Seoul, Korea.

阿部宏史,中川拓哉,粟井睦夫(2001) 岡山市 における買い物行動の変化と中心市街地問題,岡山大学産業経営研究会・研究報告書.

阿部宏史(1999) 岡山市 における小売業の立地動向と居住者の買物行動特性,地域経済研究,第10号,pp.97-112,広島大学経済学部附属地域経済研究センター.

 


 

(6)小売業集積の動態と買い物行動の変化

モータリゼーションの進展やライフスタイルの変化,そして大型店に対する立地規制の緩和などが,市町村の小売業集積と買い物行動に及ぼす影響を,様々な地域分析手法や買い物行動モデルを用いて分析し,基本的な生活サービスを維持・改善していくための施策を検討する。現在は,岡山県内の市町村を中心に,小売業集積の変動と買い物行動との関係を研究している。

・研究論文の紹介

阿部宏史,谷口守,中川拓哉(2002) 地方圏の市町村における小売業集積の動態と買い物行動の変化,地域学研究,第32巻,第1号,日本地域学会.

阿部宏史(2001) 中国・四国地域の市町村における小売業集積の動態―1988年〜97年の商業統計表データによる分析―,地域経済研究,第12号,pp.17-27,広島大学経済学部附属地域経済システム研究センター.

 


 

(7)都市・地域計画制度の国際比較

海外の研究機関と協力しながら,地域開発計画,都市計画制度などについて,歴史的経緯や現行制度の比較研究を行う。

・研究論文の紹介

Zou,D. and Abe,H.(2003) The Impact of Core-cities Growth on the Regional Economic Development in China, Journal of the Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University, Vol.8, No.1, pp.27-38.

Zou,D. and Abe,H.(2001) The Present Situation of Core-cities Growth on Regional Economic Development in China, The 1st World Planning Schools Congress (WPSC), Tongji University, Shanghai, China. 

Abe,H.(1996) New Directions for Regional Development Strategies in Japan, Alden,J.D. and Boland P.(Eds.), Regional Development Strategies, A European Perspective, Jessica Kingsley Publishers, London, pp.273-295.

Alden,J.D. and Abe,H. (1994) Some Strength and Weakness of Japanese Urban Planning, Town Planning Review Special Studies, No.1, Liverpool University Press, pp.12-24

Alden,J.D., Hirohara,M. and Abe,H. (1994) The Impact of Recent Urbanization on Inner City Development in Japan, Town Planning Review Special Studies, No.1, Liverpool University Press, pp.34-58

Abe,H. and Alden,J.D.(1988) Regional Development Planning in Japan, Journal of the Regional Studies Association, Regional Studies, Vol.22, No.5, pp.429-438.