エドマン分解法に従ってタンパク質・ペプチドのN末端から、アミノ酸配列の決定を
自動的に行う機器です。

必ず、事前に担当職員に予約の上サンプルを持ち込んで下さい。サンプルの状態は、
液クロ等で分取した溶液サンプル、電気泳動後PVDF膜にブロッティングしたものどち
らでも結構です。分析は一日一本のみです。

    使用料金   3,000円/検体
          2,200円/残基数                     
                                                         詳細は第三分室   田丸(内7472)まで
                      
試料の調整および溶媒について
 〈溶液サンプル〉
     イオン交換クロマトやゲル濾過などで精製した蛋白質は、塩類や不揮発性
    物質などを除去した後、凍結乾燥させ下記の好ましい溶媒に溶解しサンプル
    とする。脱塩は、逆相カラムを用いたHPLCなどにより行うことが多い。
    共同実験室で依頼を受けるのは、ほとんどTFA-アセトニトリルを用いた逆相
    クロマトにより分取したサンプルをそのまま、あるいは濃縮してサンプルと
    したものです。

      ・好ましい溶媒

             酢酸、0.1%TFA、アセトニトリル、ギ酸、メタノ−ル、エタノ−ル
             トリメチルアミン、トリエチルアミン、プロパノール、D.W.、0.1%SDSなど

      ・好ましくない溶媒

            リン酸塩、トリス、グリシン、アンモニア、アンモニウム塩、アンフォライト
            グリセロ−ル、ショ糖、非イオン性界面活性剤、大量のSDS、
       大量の酸やアルカリなど

 〈ブロッティングサンプル〉
    蛋白質をゲル電気泳動で分離し、ブロッティング装置を用いてPVDF膜に電気
    泳動的にブロットしサンプルとする。現在依頼される8割はブロッティングサン
    プルです。(ニトロセルロース膜は使用できません。)  
 
 
《使用分析機器》
  パーキンエルマー     Model 491-01 
  (PERKIN ELMER Procise Model 491-01)
  平成8年3月購入
  反応方法   :パルスリキッドフェーズ・ガスフェーズ
  サイクルタイム:20分
   分析感度   :10pmol,20残基(β-ラクトグロブリン)
    分析時間    :4時間40分(10残基),8時間10分(20残基)