DNAシーケンサー個人使用









対象:シーケンスに必要な機材を持っている方、できるだけ長く読みたい方、結果を急ぐ方
 
 
 
 

すべての操作をユーザー自身で行っていただきます。
(初めての時は職員が講習します)
講習を受けずに使用し機器を故障させた場合や明らかにユーザーに過失がある場合、修理代を請求することがあります。

料金:基本使用料 3,000円 + 1ランにつき2,000円

キャピラリーとポップは共同実験室のものを使用します。
他の試薬、消耗品は各自で用意して下さい。

各自で用意するもの:購入時の品番
 Genetic Analyzer Buffer With EDTA
 サ ンプルプレート
 サ ンプルプレートセプタ
 Hi-Di Formamide
 データ保存用CD-RまたはUSBメモリ
 

Buffer(1回分)、プレート、セプタ、CD-Rは共同実験室で1個単位で購入する事も出来ます。
8:30〜17:15でしたらUSBメモリの貸し出しも可能です。

解析結果は自動でプリントアウトされないので必要な場合は泳動終了後、手動で出力して下さい。
(プリントアウトは有料になりました)


申込手続き

200base以下のシーケンスの方は使用できません。
(使うのは構いませんが、シグナルがあるのに解析不能になっても責任はもてません。
短いほど解析不能になりやすいです。そういう仕様です。)
200bp以下の方はこちらへどうぞ。

各自、プロトコールに従いサンプルを調製して下さい。

使用予定前日までに共同実験室受付事務室で予約を行ってください。(直接 or 内線7472)
1ラン[16サンプル] 約1.5時間かかります。700〜750base解析可能。)
プリントアウト可能ですが、有料になります。
データだけ持ち帰ってフリーのビューアーを使って各自、教室で印刷するのがおすすめです。

使用に自信のない方は8:30〜17:15にスタート出来るように予約して下さい。職員がサポートします。
使用時間が8:00〜17:30以外の場合はカードキーを借りておいて下さい。
予約、鍵の貸し出しは共同実験室受付事務室です。

予約の時間が来たらサンプルとバッファーを持ち込んで使用して下さい。
バッファーは1xの状態で約32ml必要です。

機器の設置場所は核酸解析室です。
機器の使い方はこちらのマニュアルを参考にして下さい。
(初めての時は職員に聞いて下さい)

使用中は利用記録を記入し、機器の前に置いて下さい。

データの解析、保存は予約時間内に済ませて下さい。
データの保存はUSBまたはCD-Rで行います。
(他の方が使用中の時は動かさないで下さい。フリーズすることがあります)
USBに対応しましたが、機械の動作の関係上アンチウイルスソフトを入れられません。
必ず、各自でウイルスチェックをしたメディアを使用して下さい。
万が一ウイルス感染した場合、システム、データを全て削除し、初期化しますのでご注意下さい。


シーケンス反応、精製について

標準のプロトコールに従いサンプルを調製して下さい。
 ※使用するサーマルサイクラーやチューブによって多少反応時間、温度が変わります。

試薬類の注意事項(マニュアル)はよく読んで使用して下さい。
(例 Reaction Mixは-20℃保存で凍結溶解は10回までです。)

サンプルの保存可能期間は
シーケンス反応後、4℃遮光状態で数日
ドライアップ後、-20℃遮光状態で約6ヶ月です。


その他の注意点

テンプレート、プライマーの量は必ず確認して下さい。

試薬類の注意事項はよく読んで使用して下さい。(保管温度等)
購入時期、保管状態が不明な試薬は使用しないで下さい。

カラム精製される場合は使用期限に注意して下さい。
カラムや溶出バッファー等が古いと結果の品質が低下します。

サンプルプレート、バッファー、Hi-Di Formamideは各自、購入して下さい。

バッファーを希釈する水はMilli-Qグレードのものを使用して下さい。
純度が悪い場合、機器に損傷を与える場合があります。

バッファーは使用前に必ず交換して下さい。(装置に装着後24時間安定です)

サンプルは16本単位でセットし、16本に満たない場所はHi-Di Formamide 15ulで埋めて下さい。

機械の特性上まれにノイズが出ることがあります。
これは回避不能なので再度泳動を行って下さい。(サンプルはそのまま使えます)

鋳型DNAが大きいものは若干泳動が乱れやすい気がします。
これも回避不能、予測不能なので発生した場合、再度泳動を行って下さい。

解析終了後は速やかにデータをCD-R等に保存して下さい。2週間程度経過したデータは強制的に削除します。
ただし、2週間データの安全を保障するものではありません。(マシントラブルや他ユーザーが消すかも、、、)

解析ソフトをコピーすることは出来ません。
フリーのビューアーをお使い下さい。

データの解析等は予約時間内に済ませて下さい。
他の方が使用中の時は解析、保存をしないで下さい。

解析ソフトがバージョンアップし、信頼性が低いと判断されたサンプルは解析しなくなりました。
これは仕様ですので回避不能です。
また、極端に短いサンプルは解析できないようです。

機器使用後、長期間サンプルを放置している場合はこちらで処分します。

機器に重大な損傷を与えるような使用をされた場合、使用をお断りすることがあります。


memo

特殊なテンプレートはKITの変更やプロトコールの変更を必要とします。
そのような操作は受託シーケンスでは行いませんので各自で以下の条件を参考に反応を行って下さい。

GC-richテンプレートの場合

GT−richテンプレートの場合 参考LINK

http://www.iwai-chem.co.jp/products/bmr/
 

http://66.51.220.130/index.htm

http://www.biomatrix.co.jp/index.html
 


知っておくと便利な機能

BigDye希釈計算機
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


現在はPOP7を使用しているためPOP6のシステムはありません。
<POP6システムのご案内>

旧機種をPOP6システムで運用しています
(機械的には3130xlと同等ですが、新機種との判別のため
共同実験室では旧型番のPrism3100と呼んでいます)

基本的にPOP7システムと同じ機械なので使用方法も同じです。
(消耗品、必要バッファー量等も同じです)

以下がPOP6システムの主な特徴、違いです

 解読可能塩基数が約600bp
 1ラン16本の解析時間が約2.5h
  (POP7では700bp@1h)
 再解析で200bp以下の解析が可能
  (初期値ではKBベースコーラーですが再解析で昔のベースコーラーに変更可能です。
   このため仮にシグナルが出ていなくても無理矢理ベースコールさせることができます。)
 検出感度が悪い
  (POP7側の感度を調整しているため実際の結果はほぼ変わりません)
 泳動が乱れにくい
  (POP7に比べて泳動の遅れが出ることが少ないです。
  泳動が遅れると波形がブロードになり本来の分離能を出しません。)
 泳動初期の分離がいい
  (プライマー直後の波形がPOP7に比べて綺麗です。プライマー直後を読む時はBigDye v1.1推奨です。)

POP6でのデータ     ※データを加工してプライマー直後と後半をくっつけています
プライマー直後からピークが立ち上がります
 

POP7でのデータ     ※データを加工してプライマー直後と後半をくっつけています
BigDye v1.1を使用してもプライマー直後は読めません
後半はPOP6より明らかに長く読めています

 機械が混まない
  (新機種を主流にしているためほぼ空いています)

です。
ロングリードが必要でない場合、非常に優れたシステムです。
急ぎでない方は是非ご活用ください。

2011.7.1より旧機種の値下げを行います
詳しくはこちら