多光子励起レーザ走査型顕微鏡 FV1200MPE
Olympus
URL:http://www.olympus.co.jp/jp/lisg/bio-micro/product/fv1200mpe/index.cfm
多光子レーザー顕微鏡は励起光に赤外レーザーを用いたレーザー顕微鏡です。
通常のレーザー顕微鏡よりはるかに深い場所を観察できます。
<特徴>
(長所)
励起に長波長のレーザーを用いるためサンプルへの光毒性が低い。
深い場所の検出ができる。(最長4mm)
焦点面のみ励起がおこる。(他の部分の退色を抑えられる)
通常の共焦点顕微鏡と切り替えて使える。
(短所)
励起波長を自由に変えられるが、変えるたびに光軸調整が必要。(手動)
多色を使う場合はシングル励起、同時蛍光取得になる。
(色素の組み合わせによっては効率のいい波長が使えない。
また、クロストークの心配もある。)
長波長での励起ができない。(560nmくらいまでの励起しかできない)
画像取得時は完全な暗室が必要。
<仕様> 違うかもしれないので事前に確認して下さい。
顕微鏡筐体:正立型 型番不明
多光子レーザー:MaiTai HP DeepSee 690nm〜1040nm可変
共焦点レーザー:LDレーザー 405,473,559,635nm
多光子専用レンズ:x25
共焦点用レンズ:(乾燥系)x5、(水浸系)x10,x40,x60
多光子検出器:GaAsP-PMTx2個、PMTx2個
共焦点検出器:不明(3chはあるはず)
多光子検出方式:フィルターキューブ式(取り替え可能)
共焦点検出方式:不明
ほぼ全ての調整、操作が手動になります。
最近のレーザー顕微鏡になれてしまうと、かなり複雑に感じるシステムです。
波長が自由に設定できて深くまで見えると安易に考えていると痛い目にあいます。
普通のレーザー顕微鏡が自由に使えるようになってから使用を検討するのがよいと思います。
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