1.プライマーのデザインは、以下の項目を参考にして下さい。
- 良好なアニーリングのため、最低18bpは、必要です。18〜24bp
Best
- 同じ塩基が続かないようにします(特にG)。4塩基以上のGは避けます。
- GC含量は、30ー80%(50ー55%が好ましい)となるようにします。(68%以上rich)
- プライマーのTm値は、45℃以上となるように。
- プライマーダイマー、分子内構造を取るような、配列は避けます。
2 テンペレート濃度は、分光光度計やアガロースゲル電気泳動などで、確認します。
(完全な、定量はできないので、シーケンス後、蛍光強度が、低い場合は、テンペレートを増やすと上手く行く事もある。)
- 少ない場合:シーケンス反応が全く出ない、または、シグナルが弱い
- 多い場合:シーケンスが途中から、減衰する(繰り返しの配列がある場合も減衰します)。
- 多めの方が、何かは読めます。
テンプレート溶解時の注意
TE Buffer使用時、EDTAが、反応液中のマグネシウムion濃度に影響を与えます。極力、ミリQがgood(EDTA使用時、濃度0.1mM以下がgood)
3試薬の凍結溶解は、10回以内にする、(使用に応じて、分注しておく)
- 試薬を希釈する場合には5XSequencing Buffer(P/N4305605)を使用すると、経済的です。
プライマーのTm値によってアニーリング温度を変更します。
Tm(℃)=2℃X(A+T)+4℃X(G+C)
- −Tm値<50℃:アニーリング時間を30秒、あるいは温度を48℃にします。
- −Tm値>60℃:アニーリングステップを省くことができます。
Tmを計算するサイト
難しいテンプレートの反応条件について
難しいテンプレートをシーケンスする場合には、以下の条件を御参考ください。
GC-richテンプレートの場合
- サイクル前に98℃5分の熱変性を行う
- サイクル中の熱変性温度を98℃に変更
- DMSOなどの変性剤を終濃度5ー10%となるよう添加
GT−richテンプレートの場合
- 伸長反応温度を50〜55℃に下げる。
- 反応液中に1mM MgCl2を添加する。
- dGTP Big Dye Terminator KITを使用する。
- dRhodamine Terminator KITを使用する。
- DYEnamic ET Terminator KITを使用する。(アマシャム社製)
さらに詳しい資料は、下より、ダウンロードして下さい。
Automated DNA Sequencing Chemistry
Guide(PDF Fileです。3555kb)