第3回生殖生命科学セミナー
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演題: 黄体における血管網の構築
演者: 杉野法広(山口大学医学部・産婦人科学 教授)
日時:2005年9月8日(木)15:30-16:30
場所:農学部1号館 第1講義室
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黄体は、成熟した卵胞が排卵した後に速やかに形成され、機能的にも形態学的にも卵胞とは全く異なった実質臓器となる。黄体は妊娠の成立や維持に不可欠なプロゲステロンを分泌する。この黄体の形成・発育には、血管の新生による血管網の構築が重要であり、さらに、新生された血管が機能するためには、血管の成熟や安定性も必要となる。今回は、黄体の発育に伴う血管新生と血管成熟の制御機構について報告する。機能的な血管網の構築は、全身すべての臓器の形態形成や機能維持にきわめて重要なファクターである。黄体の発育に伴う正常な血管網の構築過程を明らかにすることは、単に黄体機能の調節機構の解明だけでなく、臓器再生や血管再生医学の分野にも有用な情報を提供するものと考えられる。
世話人:奥田 潔
連絡先:251-8333
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