循環型社会形成に貢献する環境人材を養成していくためには、資源・エネルギー循環や廃棄物マネジメントに関する専門知識と技術の修得に加えて、環境と社会の関係を学際的かつグローバルな視点から把握し、経済社会を変革していく実践的能力の涵養が必要です。本プログラムにより設置する「アジア環境再生特別コース」では、大学院環境学研究科の文理医融合による学際的カリキュラムに加えて、持続発展教育(ESD)の視点と学内・地域・国際の各レベルにおけるプロジェクト実習を付加し、経済社会変革を担う実践的能力を養成します。

<博士前期課程>

 大学院環境学研究科の既存カリキュラムを「経済・社会、技術、物質・資源」及び「問題把握、循環分析、循環技術、循環計画、循環政策」の体系を考慮した循環型社会形成の視点から再構成します。また、循環型社会形成に関する高度な知識と技術に加えて、経済社会変革の実践力を有する人材を養成するため、「ESD実践論」及び「学内・地域・国際のプロジェクト実習」を導入します。

<博士後期課程>

 「持続可能社会マネジメント学」をコア科目、「社会と環境」、「物質と環境」、及び「都市と農村」を主要テーマとする円環構造のパラレルな繋がりを持つカリキュラムを構成します。さらに、高度なESD実践能力を有し、国際的に活躍する環境人材を養成するために、全科目において英語による講義を行うとともに、「アジア途上国フィールド実習」及び「国際機関インターンシップ」を開講します。