岡山大学大学院保健学研究科は,平成15年4月に保健学研究科修士課程(保健学専攻:看護学分野14人,放射線技術科学分野6人,検査技術科学分野6人),そして平成17年4月に,大学院保健学研究科博士前期課程(保健学専攻:看護学分野14人,放射線技術科学分野6人,検査技術科学分野6人) および博士後期課程(保健学専攻:看護学分野,放射線技術科学分野,検査技術科学分野,合計10人)として開設されました。
保健学研究科博士前期課程ではヘルスプロモーションを目標理念とし,「全人的ケア」及び「チーム・ケア」を教育理念としています。ヘルスプロモーションの理念を科学的・実践的に,さらに発展・充実させるための原理の追求や活動は,世界的に見て学問的には未だ萌芽的段階であり,今後この分野のより高度の知識と技術をもって実践,研究,教育に指導的に携わる人材育成が急務です。この社会的ニーズに応え,この理念を追求する高度の教育課程を目指し,コメディカル分野の高度専門職業人の育成や専門性の確立に貢献できる教育・研究者の養成を目的としています。 保健学研究科博士後期課程では,看護学・放射線技術科学・検査技術科学各分野の専門的知識を基に,保健・医療・福祉に関係したプログラム・システム・機器・技術の研究・開発能力をもった教育・研究者を養成します。さらに,これらの自立した研究者による「インタープロフェッショナルワーク(interprofessional work)を基盤としたヘルスプロモーションの実現」を目指します。「インタープロフェッショナルワーク」とは,異なる専門職が職種の壁を越えて,共に力を合わせて活動する連携と協働を意味します。看護職,診療放射線技師,臨床検査技師をはじめとして,医学,福祉学,工学,理学,社会科学など異なる教育的背景をもつ学生が,ヘルスプロモーションという共通の目標に向かって課題を探求し,相互に学ぶプロセスを通して,専門職間の連携と協働の意義や方法論を習得するものです。 岡山大学は,中四国の8大学と共同申請した文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン-「中国・四国広域がんプロ養成プログラム-チーム医療を担うがん専門医療人の育成-」(平成19年度採択)の中心として活動していますが,保健学研究科ではがん医療に携わるコメディカル養成コース(がん看護専門看護師コースや医学物理士コースなど)に積極的に参画しています。 さらに,教育研究プロジェクトとして「臨床研究能力をもつコメディカルの育成」を掲げ,特に社会人大学院生の臨床研究能力の向上を支援しています。また,毎年秋には,保健学研究科主催の「オープンフォーラム」を主催し,保健分野を取り巻く国内外の動向や政策に加え,教員や大学院生の特色ある教育・研究を紹介しています。 ■岡山大学大学院保健学研究科オープンフォーラム 平成17年より,保健学科主催の「岡山大学健康セミナー2005 -21世紀の健康政策-」としてスタート,以降「岡山大学保健科学科オープンフォーラム」として,平成19年以降は「岡山大学大学院保健科学研究科オープンフォーラム」として開催しています。オープンフォーラムでは毎年,文部科学省や厚生労働省等の関係者にお越しいただき,時宜にかなったテーマで講演していただいています。平成20年度は,保健学科の発足10周年,保健学研究科の発足5周年にあたる記念すべき年であることから「保健学科発足10周年を記念して:10年間の歩みと今後の戦略」と題し,保健学科・保健学研究科のこれまでの成果や将来の社会ニーズに応えていくための戦略について講演が行われました。
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