専任教員
氏名
山岡 聖典 山岡 聖典
Name
YAMAOKA, Kiyonori
職位
教授
所属
岡山大学大学院保健学研究科保健学専攻
放射線技術科学分野放射線健康支援科学領域
E-mail
yamaoka◎md.okayama-u.ac.jp
(迷惑メール対策のため「@」を「◎」で表記しています)
専門
放射線健康科学,生体応答解析学(Radiological Health Science, Analytical Bioscience)
授業
学部
卒業研究,放射化学,放射線計測学,放射化学実験,放射線計測学実験,放射線安全管理学実験,国際環境・衛生論,チーム医療演習,看護・介護演習(学部),放射線安全システム工学(工学部),環境と健康(教養)
大学院
放射線健康支援科学特別研究,放射線生命・健康科学特講,放射線生命・健康科学演習(博士後期課程),放射線健康支援科学特別研究,放射線健康科学特論,放射線健康科学演習(博士前期課程)
研究テーマ
著書/論文
(1)低線量放射線の健康への影響と医療への応用に関する研究 (Study on the Health Effects and Medical Applications by Low Dose Radiation):特に低線量放射線による抗酸化系機能などの生体防御機能の活性化と活性酸素疾患の多い生活習慣病に対する予防・治療への応用の可能性について,多くの成果を挙げている。マイナスイオン効果とも関連性のあるラドン温泉適応症の機構解明もその一つで,健康長寿科学を志向している。

(2)環境ストレスに対する生体応答の解析に関する研究 (Study on the Environmental Stress and Its Analytical Bioscience):様々な人間環境因子による生体への健康影響の評価法やこれに対する生体の防御機能の解析法などについて,総合システム的な観点から開発をしている。また,適量環境ストレスによる生体防御機能などの活性化とこれを利用しての生活習慣病などの予防・治療への応用について,最適な医療指標に基づいた定量的研究をしている。

(3)放射線管理システムの合理化に関する研究 (Study on the Rationalization of Radiation Control System):放射線管理システムの合理化を目的に,原子力施設における放射性廃液の処理技術や放射性廃棄物の分別管理などについて,多くの成果を挙げてきた。現在,医療用RI施設などにおいて,安全性・経済性・利便性などに着目した標記研究を進めている。

・Appendix

> 図1 低線量放射線による生体への有益作用に関する研究の概要
 内外の研究機関と共同で低線量放射線に対する適応能力亢進に伴う有益作用の検証と機構の解明を行っている。この有益作用として,癌を含む生活習慣病や老化の抑制などを明らかにしつつある。また,低線量放射線による生体防御機構や損傷修復機構の活性化や医療への応用例としてラドン療法に着目し適応症の機構解明も進めている。ここでは,低線量放射線による抗酸化機能の亢進と活性酸素由来の生活習慣病の症状緩和などを紹介する。

> 図2 加齢に伴うラット大脳皮質の抗酸化機能の低下とこれに対する低線量照射による若齢化作用
 ラットの大脳皮質において,7週齢から65週齢,91週齢と加齢が進むと,代表的な生体防御機構の一つで抗酸化系酵素であるSODの活性が減少し,生活習慣病や老化の原因となる過酸化脂質量が増加する。これに対し,ラットに低線量放射線を全身照射すると加齢に伴う変化が抑制された。また,細胞の内外において物質の交換などを行う生体膜の膜流動性にも同様の若齢化があることから,低線量放射線が老化の抑制に関与していることが示唆できた。

> 図3 薬剤投与による糖尿病 a)および脂肪肝 b)の発症とこれに対する投与前の低線量照射による抑制作用
 活性酸素を産生するアロキサンという薬剤をマウスに投与しますと,膵臓B細胞を選択的に破壊(分泌顆粒(染色部分)の萎縮・脱落)してインスリンの分泌が抑制され,糖尿病状態が誘発される(a)左)。これに対し,薬剤投与前に低線量照射すると,分泌顆粒の減少が抑制された(a)右)。他方,肝細胞内で代謝されラジカルとなる四塩化炭素をマウスに投与すると,細胞膜脂質の過酸化を介して脂肪肝(染色部分)を生じる(b)左)。これに対し,同様に,投与前に照射すると,脂肪肝の増加が抑制された(b)右)。

> 図4 マイナスイオン量の湿度別・鉱石からの距離別依存性
 ラドン温泉で著名な三朝やバドガスタインで採取した鉱石から空気中に放出されるマイナスイオン濃度は,相対湿度に依存して有意に上昇した。これより,マイナスイオンはそのほとんどが活性酸素分子に水分子数個が付着した構造であるO2-(H2O)nなどの水和型で安定し挙動することが示唆できた。また,放射線量とともに鉱石表面からの距離に依存し,特に10 cm以内で高く,その分布はα線の飛程とほぼ一致していることもわかった。
研究キーワード
放射線科学,応用健康科学,放射線影響科学
URL
 
教員情報検索システムへジャンプ