プロテオーム解析とは

プロテオミクス 「プロテオーム(proteome)」とはprotein(タンパク質)とome(集団)を組み合わせた言葉であり、 ゲノム(Gene 遺伝子+ ome)が一個体の生物の持つ全ての遺伝情報を指すのに対し、プロテオームは、 細胞内で発現している(発現する可能性をもつ)全タンパク質のことを指します。生体内では、 多数の遺伝子から作られる多様なタンパク質が働いて生命活動を支えていますが、それらのタンパク質の構造や機能は、 これまでは膨大な時間と労力を費やして個別に解析するしかありませんでした。しかし近年になって、 微量のタンパク質断片の質量を正確に測定することができるようになりました。2D電気泳動やクロマトグラフィーを 組み合わせて分離された少量のタンパク質を断片化してその精密質量を測定し、得られたデータをゲノム解析から 推定されるタンパク質のアミノ酸配列データと比較して同定することが可能になりました。このようにして、 生物のもつタンパク質の構造や機能を網羅的に解析することをプロテオーム解析といいます。 ゲノム解析で得られる情報は、特定のタンパク質を作る可能性をもった遺伝子があるという情報ですから、 プロテオーム解析によって実際に細胞内で働いているタンパク質についての知見を付加した情報を得ることが出来ます。 タンパク質は生物の生命活動の中心的な役割を果たすため、プロテオーム解析により、ガンなどの病気を示す生体指標を探索する事が出来ます。

プロテオーム解析受託サービス

こんな時はゲノムプロテオーム解析部門にご相談ください
★ タンパク質を精製をしていますが・・・
  ●精製は一応したんだけれど、まだバンドが数本あるのでタンパク質を同定したい
  ●精製したタンパク質のアミノ酸配列を知りたいけれど、微量しかありません
  ●「本当に精製したのか?」と先生 or レビューアーに言われたので確認したい
★ タンパク質の電気泳動をしていますが・・・
  ●小さいゲルでは分離が悪いので大きなゲルでやってみたい
  ●電気泳動がうまくいかない
  ●泳動像が汚い
  ●再現性が悪い
★ cDNAからタンパク質を合成していますが・・・
  ●本当に目的のものが出来ているのか不安なので確認したい
  ●組換えタンパク質と天然のもので活性が異なる原因が翻訳後修飾であるかを
   確認したい
★ 興味深い生命現象があるんだけれど・・・
  ●mRNAレベルでの変動が見られないので原因因子を特定できない
  ●cDNAがとれないからDNA workからのアプローチが難しい
  ●DNA chipを使ってみたけれど、どれが原因となる因子かよくわからない
  ●リン酸化レベルの変動を知りたいが、RIを使わずに実験したい
 タンパク質を中心とした分子生物学、生化学、細胞生物学に関する研究・開発全般をサポートさせて頂きますので、何なりとご相談下さい。

お問い合わせ先

  岡山市北区津島中1−1−1
  岡山大学自然生命科学研究支援センター・ゲノムプロテオーム解析部門
  TEL:086-251-7262  FAX:086-251-7264
  准教授 宮地 孝明 E-mail: miyaji-t@cc.okayama-u.ac.jp

最新の質量分析装置で可能性が広がります

buruka

Bruker Daltonics社製 UltrafeXtreme TOF-MS/MS

イメージングMS解析とは?

IMS質量分析装置を用いて,病理組織切片上にある生体分子や代謝物の局在を可視化するイメージングMS法は, 疾病の診断や予後管理などに重要な情報を提供する技術として注目されています。 ラット腎臓縦断面の凍結組織切片を試料としてペプチド・タンパク質に対するMSイメージングの例です。 ラット腎臓の凍結組織切片を導電性スライドガラスに載せて,極微量マトリックス塗布のための Image prep 使って,シナピン酸マトリックス溶液を約20μm間隔で切片に噴霧し,MALDI-TOFMS測定を行い,flexImagingによりMSイメージ像を作成しました。