2007/09/14 桃太郎フォーラムX講演要旨
岡山大学におけるこれまでのFDの取り組み
  −この10年の総括及び今後の展望−
岡山大学大学院・社会文化科学研究科・長谷川芳典
(教育戦略チーム、FD専門委員会・前委員長)
 
1.桃太郎フォーラム 第1回〜第9回の歩み【資料1参照】
・第1回は平成11年(1999年)1月22日〜23日
→実際は8年8カ月しか経過していない
・桃太郎荘で宿泊研修が行われたことが名称の由来(「岡山だから桃太郎」というわけではない)
・第5回(2002年度)より、学内一日研修に変更
→アンケート結果、ふところ事情による
→参加者数40〜60名規模から140名規模に
・第3回より、学外講師招請(第4回を除く)
・第7回以降は学生からも、第8回以降は事務職員や企業関係者からも話題提供
・ボトムアップ型の研修が主体
 
2. 取り上げられた主なテーマ(分科会を含む)とその後の推移
※【 】内の数字は、年度を示す。【2007】は予定
 
(!)カリキュラム改革、コース評価に関するテーマ
・ガイダンス科目【1998】
・総合科目【1999】→2007年度に総合科目部会廃止
・主題科目【2001】→分科会の討議結果が主題科目構成や名称に活かされる
・JABEE【2001】
・コアカリキュラム【2001】
・英語教育【2004】
・大学院教育【2006】
・導入教育・スタディスキル【2006】
 
(2)ティーチング改善に関するテーマ
・シラバス【2000、2004】
・成績評価【2000、2002、2004、2007】
・授業評価アンケート【2001、2004】
・双方向授業【2002、2004】
・ティーチングチップス【2002。2004】
・公開授業/ピアレビュー【2007】
・予復習指導【2002】
・中間アンケート【2006】
 
(3)制度に関するテーマ(上記(1)、(2)と密接に連携しているが...)
・副専攻【2001、2004】
・履修登録上限制【2000、2007】
・クオーター制【2001】
・GPA【2001、2007】
・教育体制【2001】
・Staff Development【2002】
・抽選制【2005】
・AA制【2005】
・素点開示【2005】
 
(4)その他のテーマ
・教員の教育評価【2001】
・教育の実践性と基礎性【2002】
・大学教育の質保証【2005】
・就職【2006】
・高大連携【2007】
・メンタルケア【2007】
 
3. その他のFD関連テーマ
※フォーラムのテーマにはならなかったが、FD委員会等で継続的に検討されたテーマ。
(1)FD委員会の変遷
・「一本釣り」→各部局ごとの委員(あくまで全学的視点で)
・WGによる分業制の確立
・専用HPによる活動内容等の公開 http://cfd.cc.okayama-u.ac.jp/fd/
・大学院FD
 
(2)FD委員会で議論になったテーマ
・授業評価アンケートの結果公開
・授業評価アンケート回収率アップ
・授業評価アンケート結果についての分析
・シラバスの冊子→Web化
・シラバスの内容改善
・素点開示
・ピアレビュー
・GPA
・授業時限の見直し
・早期卒業制
・出席の取り方
・多元的で厳格な成績評価
・新授業科目への提言について/学内自主演習
・授業科目数の前期偏重
・教育設備充実
・新任、転入教員研修
・ティーチング・チップス
・オフィアワーの確保
・大学院教育
 
4. 学内外の動き(参考)
(1)学内の動き
1998(H09)年度以前
  1991 大学審議会「大学教育の改善について」大学設置基準の大綱化/自己点検・評価/学士教育課程
  1993 小坂学長
  1994 教養部廃止
1998(H10)年度 「21世紀の大学像と今後の改革方針について」(答申)−競争的環境の中で個性が輝く大学−/(大学教育開発改善専門委員会)
1999(H11)年度 河野学長・佐藤副学長/(FD専門委員会6名体制)
2000(H12)年度 大学審議会「グローバル化時代に求められる高等教育の在り方について」(答申)/学生・教員FD検討会発足/(FD専門委員会・全学部選出体制)
2001(H13)年度 森川副学長
2002(H14)年度 中教審答申「新しい時代における教養教育のあり方」/教育版COE開始(のちにCOL→GPと改称)
2003(H15)年度 松畑副学長/特色GP開始:FD検討会を主な内容として応募。書類審査は通過したが最終審査で不採択。
2004(H16)年度 法人化/現代GP開始
2005(H17)年度 千葉学長・田中副学長/中教審答申「我が国の高等教育の将来像」/「魅力ある大学院教育」イニシアティブ/特色GP採択
2006(H18)年度 
2007(H19)年度 
 
(2)大山泰宏氏による概観(2007.3.27.第13回大学教育研究フォーラム)
http://www.okayama-u.ac.jp/user/hasep/journal/FD/_70327/index.html#_70417
「一般教育」の時代:80年代末まで。教養教育の専門家の不足、形骸化。
「共通教育」の時代:90年代前半。設置基準大綱化をきっかけにした再編。教養学部の解体。
「教養教育」の時代:90年代後半。オウム真理教・サリン事件の影響。2002年「新しい時代における教養教育のあり方」
(3)合意形成に利用される言説と虚構の例(2007.3.27.第13回大学教育研究フォーラムほか)
・「アメリカではの守」
・「日本の大学は世界の潮流から大きく遅れている」
・「日本の大学はユニバーサル化している」
http://www.okayama-u.ac.jp/user/hasep/journal/FD/_70327/index.html#_70417
 
5. 今後の課題と展望
(1)ボトムアップとトップダウン
(2)「岡山大学ならでは」の特色を出す
(3)参加者の輪を広げる【スライド資料参照(当日のみ公開/部局に持ち帰ってからの報告、反映
 
6. 参考サイト
http://www.okayama-u.ac.jp/user/hasep/journal/FD/index.html