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長谷川ゼミFAQ
2006.6.15.開設
どんな資格がとれますか?
その前に逆に質問しますが、資格って何ですか。
ええと、大学教員になる資格とか、車の免許とか、一級建築士とか、...
大学教員になるためには特に資格は要りません。自慢ではありませんが、私など何も資格を持っていません。
えっ? 博士号とか修士号は違うんですか?
それはふつう「学位」と言います。大学というのはもともと、学士、修士、博士といった学位を授与する機関ですよね、教育機関としてとらえた場合は。専門学校でも資格はとれますが学位はとれません。
では、資格とは何か、お考えを聞かせてください。
一般に「資格」と言われるものには
- 免許タイプ:行政法学上の「許可」に該当し、一般人には一律に禁止されている行為を特に行うことが許されるタイプ(「業務独占資格」)
- 質保証タイプ:個人の専門的な知識や技能が一定の段階以上に達していることを保証するタイプ
という2つのタイプがあります。免許タイプは一般には「業務独占資格」と呼ばれます。いっぽう、業務その業務そのものは資格がなくても行うことができるが、資格取得者以外のものにその資格の呼称の利用が禁止される資格のことは「名称資格」と呼ばれるそうです。このほか、「業務独占資格」と「名称資格」のどちらに分類されるかにかかわらず、ある事業を行う際にその企業や事業所に保持者を最低一人、必ず置かなければならないと法律で定められている資格のことを「必置資格」と呼びます。詳しくは、ウィキペディアをご覧ください。
国家資格、公的資格、民間資格というのは何ですか?
あっ、それは、どこが認定するのかによる分類です。このほか、一度取得したら(不正行為をしない限りは)生涯失われない資格と、定期的に更新される資格がありますね。
心理学関係の資格はどういうタイプですか?
現状では、大部分の資格は、「質保証タイプ」、また、各種の心理学会や民間団体が認定する「民間資格」であるように思います。但し、関連する「精神保健福祉士」は精神科のソーシャルワーカーの国家資格です。また、国家資格化をめざしている団体として全国保健・医療・福祉心理職能協会などがあります。
文学部案内には「所定の学修により「認定心理士」の資格が申請できます。」と書かれてありますが、これを申請するとどういうメリットがあるのでしょうか。
文学部心理学教室は、かつては「文学部哲学科心理学・社会心理学コース」、「文学部行動科学科心理学履修コース」という教育単位で卒業生を送り出していました。それらの時代は、卒業証書を見ただけで「4年制大学で心理学を学び、心理学の卒論研究を行った」ということが保証できました。しかし、その後の文学部改組により、教育単位が大講座化、学科目制化、というようにより広い領域に拡大されたため、、卒業証書には「文学部行動科学専修コース卒業」と記されるだけで、心理学領域を学んだのか、社会学、文化人類学、地理学など他の領域を学んだのかを証明することができなくなりました。そこで「大学において心理学又は心理学隣接諸科学を専攻し学士の学位を有する者」であることを証拠立てるために、認定心理士資格取得を推奨するようになった次第です。
それ以外の資格にはどんなものがありますか。
質保証タイプの資格は、多種多様です。臨床心理士に関してはこちらを参照してください。心理学領域の諸学会もしくはその関係団体が認定している資格としては、例えば、
があります(2006.6.20.現在。上記のリストは例示であって、すべての資格を網羅したものではありませんのでご注意!)。それぞれの案内サイトをご覧ください。なお、振り込め詐欺目的と思われる偽装団体、営利目的の資格商法サイトもありますので、充分にご注意ください。
いま挙げられたような資格を取ると、就職に有利でしょうか?
なんとも言えませんね。それぞれの認定団体が「質の向上と保証」に努力され、かつ、資格を取られた方々がそれぞれの方面で活躍されれば、その資格の社会的認知度と信頼度が高まり、就職にも有利に作用するでしょう。逆に、お金を払って認定を受けても何の得にもならないケースもあるかもしれません。とりあえずは、ご自身の知識や技能の向上のための具体的目標として資格取得を目ざされるのがよろしいかと思います。
先ほど、精神保健福祉士の名前が挙がっていましたが。
長谷川ゼミの卒業生の中には精神保健福祉士として、精神科医療機関や関連施設で活躍している人が複数おります。但しいずれも卒業後に1年間、専門学校で関連教育を受け、国家試験をパスした上で就職しております。学部卒業後直ちに資格をとったわけではありませんのでご注意ください。