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眼窩領域の再建
①義眼床形成
これは名前の通り、義眼を入れるためのソケットを形成する手術です。
ただ子供の場合と成人の場合では大きく考え方を変える必要があります。それは子供の場合、義眼の入るべきソケット(眼窩)
も成長させなければならないという点です。通常眼球あるいは外眼筋、眼窩脂肪等の成長に伴って眼窩も成長します。
ただし子供さんで義眼が必要となるケースの多くは無眼球症の方です。すなわち顔面の成長にあわせて、義眼(コンフォーマー)を大きくしてゆき、
その圧で眼窩を広げていく必要があるということです。その上で必要最小限の追加手術を考える場合もあります。
成人の場合は眼窩悪性腫瘍切除後あるいは外傷に伴うものがほとんどです。眼窩脂肪等のクッションが十分残されているときは、
植皮術や粘膜移植術で十分対応できますが、悪性腫瘍切除後では通常眼窩骨しか残っておらず、脂肪と皮膚の両方を含んだ皮弁で再建せざるを得ないことがほとんどです。
その場合体の他の部位から血管付きの皮弁(通常、前腕や大腿)を採取、眼窩の近くで血管吻合し、皮弁を眼窩内に埋め込む手術になります。
その後健側の目に合わせた義眼の作製となります。
②眼瞼周囲の再建
眼瞼悪性腫瘍切除後や外傷による眼瞼の全層欠損が生じた場合、欠損量が眼瞼の4分の1まではそのまま縫合しても問題はなく、
3分の1までは目尻切開を追加すると何とか縫合できます。すなわち眼瞼の3分の1を超える欠損生じた場合には何らかの再建が必要となります。
ただし全層ではなく、皮膚のみの欠損の場合には耳後部あるいは鎖骨部の皮膚を移植(植皮)することで対処できます。
上眼瞼全層欠損の場合
1)残った眼瞼の皮膚のみを寄せて縫合し、足らずに植皮する方法。
2)眉毛上部から有茎で皮弁を移動する方法。
3)下眼瞼から有茎で反転し、欠損部にはめ込む方法。
下眼瞼全層欠損の場合
1)残った眼瞼の皮膚のみを寄せて縫合し、足らずに植皮する方法。
2)頬部から大きく皮弁を回転させる方法。
3)上眼瞼から有茎で反転し、欠損部にはめ込む方法。
このような方法がよくとられますが、他にもいくつかの再建法があり、患者年齢や欠損部位あるいは欠損の状態により再建法を決定します。
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