岡山大学形成学科

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岡山大学形成再建外科医局理念
130年以上の伝統ある岡山大学医学部の中で、我々形成再建外科は2000年に創立した最も新しい科の一つです。しかし歴史に関わらず、人間には生きていくための夢が必要であるように、病院には勿論、医局にも理念がなければ存続する意味がありません。我々の医局における理念(2004.12月、発表)は次の5つです。
 ・信頼関係に基づく医療
 ・特色ある形成外科的治療の開発
 ・真実を求める姿勢
 ・個を活かす個を結ぶ
 ・和を大切にする心
1) 信頼関係に基づく医療
 医療にとって最も重要なことは、それは患者さんとの信頼関係の構築である。患者さんが最新の医療を求める場合もある、一方、求めない場合もある。最適な医療ができない環境のこともある。形成外科医である前に、我々は患者さんの精神面、社会的背景、医療側の環境などを考慮し、信頼関係の基に医療を実施する患者さんの立場に立った“医師”でなければならない。
2) 特色ある形成再建外科的治療の開発
 岡山は、世界で始めて空を飛んだ浮田幸吉や、日本発の庶民の学校を創設した池田光政などのように、独自の世界を作りだす偉人を多く生み出した土地である。我々はこの岡山の土壌を活かし、岡山大学形成外科として独創的な医療の開発を、そして世界へ岡山から発信することを目標にする。
3) 真実を求める姿勢
 独創的な医療の開発には何が重要か。良い医療の開発に結びつく糸口は、どこにでも転がっている。特に、術後経過が思わしくない症例には、数多くの“種”が埋まっている。その種から、太い根・茎を、緑濃い枝・葉を、華麗な花を、そして芳醇な果実を実らせるためには、常に患者さんの所に通う姿勢と、真実を見ようとする熱意が大事である。
4) 個を活かす個を結ぶ
 組織には、高低はあるが二つの壁、縦の壁(上下関係)、横の壁(他科との関係や同僚など)がある。これを重視すると、個人の個性が埋もれてしまう。常に、自分のブランドを作ることが大事であり、時にははみ出しても良い。それぞれの個性を活かし、個性を良い医療に結びつけることにより、変幻自在の大きな力を医局は生み出すことができる。
5) 和を大切にする心
 すでに掲げた理念を基本に“心の和”を作ることが大切である。一人で手術が出来る訳でなく、ましては良い医療が出来るはずがない。医局内のみならず、他科、看護師、Co-medicalとの“和”を尊重することは、非常に大切である。

岡山大学形成再建外科エンブレム
 岡山の歴史を紐解くと、学問を非常に重んじた土地柄であることが判る。特に、儒教による仁政を理想とした岡山藩主池田光政(1609〜1682)は、御側児小姓の津田永忠(1640〜1707)に命じ、日本で始めての庶民のための学校を、備前和気の土地に造営するように命じた。これが、現在その講堂が国宝と指定されている閑谷学校(写真)である。江戸時代には、毎月1と6の日に教授役により四書(大学・中庸・論語・孟子)の講釈が行われてきた。閑谷学校の聖廟や主要施設の屋根には備前焼の瓦が用いられており、軒丸瓦には文様がある。その文様のひとつに揚羽蝶を模した池田藩の家紋がある。
 岡山大学形成再建外科としては、この池田光政の仁徳に満ちた教えを医療に結びつけたく、この池田家の家紋に修飾を加え、我々医局のエンブレムを2006.4.1に作成した(写真)。

岡山大学形成再建外科賞
 2006.7.1.岡山大学形成再建外科における医局・同門会賞を以下ように定めた。
Expander賞:医師のみならず医局関係者、看護師、Co-medicalを含めて、広く医局ならびに同門の発展に寄与した方に。
荒田賞 :岡山大学形成再建外科創立において多大なるご尽力をいただいた荒田名誉教授の名声を称え、基礎的に優れた業績を上げた方に。
State-of the-art 賞:形成外科の最終的な目的である芸術的な外科的治療を目指して、臨床的に優れた業績を上げた方に。
翔蝶賞 :基本や応用などの実力を充分に身につけ、形成外科領域において世界に発信する素晴らしい臨床的・基礎的業績を残した人に。
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