プロテインS, protein S

測定方法 : 抗原量:EIA法(SRL), 遊離型抗原量:ラテックス凝集比濁法(LSIM)、活性(BML)

外注会社 : SRL,LSIM(旧MCM)、BML

基準範囲 : SRL 63〜135%(抗原量) 

        LSIM 男性: 74〜132%    女性: 60〜127% (遊離型抗原量)

        BML 60〜150%

臨床的意義
 主として下肢静脈血栓など遺伝性血栓症の診断に行われる検査である。プロテインSとは分子量8万4,000のビタミンK依存性蛋白で肝臓で産生される。血中では40%が遊離型、60%がC4bp(補体系制御因子のひとつであるC4b結合蛋白)との複合体として存在し、このうち活性を示すのは遊離型の方である。プロテインSは、凝固阻害作用を示すプロテインCの補酵素である。すなわち、活性型プロテインCは、プロテインSを補酵素として凝固第[a, V a因子の失活化を行う。したがってプロテインS欠損では線溶系の機能が低下し、血栓症を発来する。先天性プロテイン欠損症は、本邦では2万9,000人に1人の発症頻度で、血栓症や下腿部壊瘍、深部静脈血栓などプロテインC欠損症と酷似した臨床症状を示す。しかしPTやAPTTなど通常の凝固系スクリーニング検査では、ほとんど異常値を示さない。したがって血中プロテインSの測定は素因診断やプロテインC欠損症との鑑別診断に有効である。

異常値を示す疾患
低値疾患: 血栓塞栓性疾患・先天性プロテインS欠損症・妊娠時・肝障害・ワーファリン投与時

検体採取・測定条件: 専用容器(クエン酸Na)用い,必ず凍結をする。

関連項目

アンチトロンビンIII(活性値)
プラスミノーゲン
プロテインC
フィブリノーゲン量
トロンボモジュリン

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