副腎皮質刺激ホルモン, ACTH ( adrenocorticotropic hormone )

平成17年3月28日より外注BML



測定法:ECLIA法(平成21年10月1日より)

臨床的意義
 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は39個のアミノ酸からなるポリペプチドで、下垂体前葉のACTH産生細胞からpro-opiomelanocortin(POMC)と呼ばれる前駆物質を経て産生、分泌される。ACTHの合成、分泌は主に視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)により調節され、ACTHは副腎皮質から糖質コルチコイドを含むすべての副腎皮質ホルモンの分泌を促進する。ACTHはCRHにより下垂体前葉で合成、分泌され、副腎皮質から糖質コルチコイド(コルチゾール)、および思春期以後は副腎アンドロゲン(DHEA-S)の分泌を促進する。一方、ACTHおよびCRHの分泌はコルチゾールによるネガティブフィードバックにより抑制される。したがって、血漿ACTHの測定はコルチゾールとともに視床下部-下垂体-副腎皮質系の機能および病態の診断に不可欠である。

異常値を示す疾患

  コルチゾール高値 コルチゾール低値
ACTH高値 Cushing病 Addison病
異所性ACTH産生腫瘍 先天性副腎皮質過形成
異所性CRH産生腫瘍 Nelson症候群
糖質コルチコイド不応症 ACTH不応症
うつ病、神経性食欲不振症  
アルコール依存症、ストレス、妊娠  
ACTH低値 副腎性Cushing症候群(副腎腺種、副腎癌、異所性コルチゾール産生腫瘍、原発性副腎皮質結節性過形成) 下垂体前葉機能低下症(下垂体腫瘍、Sheehan症候群、リンパ球性下垂体炎、下垂体茎切断)
コルチゾール投与 ACTH単独欠損症
  視床下部障害(脳腫瘍、サルコイドーシス)
  合成脂質コルチコイド投与

基準値: 7.2〜63.3 pg/mL(平成21年10月1日より)
      
7.4〜55.7pg/ml (平成17年3月28日より平成21年9月30日までIRMA法)
      9.0〜52.0pg/ml (平成12年4月1日より平成17年3月27日まで)
(以前外注大塚平成12年3月31日まで早朝空腹時血漿  4.4〜48.0pg/ml ) 

採取容器:
EDTA(紫)  

関連項目

CRH試験
デキサメサゾン抑制試験

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