卵胞刺激ホルモン, FSH ( follicle stimulating hormone) 


測定法:FEIA(蛍光酵素免疫測定法)中央検査部 平成16年10月4日より開始 ,RIA 法(核医学診療室)(平成17年3月25日まで)

臨床的意義
 
卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone ; FSH)は下垂体から分泌される糖蛋白ホルモンの一種で、黄体化ホルモン(luteinizing hormone ; LH)とともにゴナドトロピンと呼ばれ、性腺刺激作用を有し、その機能を賦活する。女性においては卵巣内の卵または卵胞の発育を促し、男性においては精巣での精子の発育を促進する。ゴナドトロピンは視床下部から分泌されているゴナドトロピン放出因子(gonadotropin releasing hormone ; GnRH)、卵巣・精巣からの性ステロイドホルモンとともに間脳-下垂体-性腺システムを形成している。FSHの測定値で、下垂体のゴナドトロピンの産生・分泌能をおおよそ推定できるが、下垂体からのゴナドトロピンであるFSHは視床下部・性腺ホルモンとともに間脳-下垂体-性腺システムを形成しているので、このシステムが正常に作動しているかを調べることになる。したがって、FSH値によりゴナドトロピン分泌能の一端を知るとともに、GnRHの分泌能、性腺機能をも知ることとなる。

異常値を示す疾患
低値: 
運動過剰、体重減少、ストレス、神経性食欲不振症、高プロラクチン血症、Sheehan症候群、Simmonds症候群


基準範囲:

中央検査部;測定機器:AIA-1800(東ソー株式会社)、 測定試薬 : ST Eテスト「TOSOH」U

成人男性 2.1〜18.6 mlU/ml 
成人女性  卵胞期 4.5 〜11.0 mlU/ml 
        排卵期 3.6 〜20.6 mlU/ml 
        黄体期 1.5 〜10.8 mlU/ml 
閉経後 36.6〜168.8 mlU/ml 


核医学
  

男性 2.90〜8.20 mlU/ml      女性  3.00〜10.20 mlU/ml

小児の基準値
 
乳児期に高く1歳以降は二次性徴発来少し前まで低値で、思春期に高くなって成人値に移行するが、常に女子の値が男子より高く、前思春期では女子はLHよりもFSHの方が高い。脈動的な分泌とともに、日中低く夜間高い日差変動がある。Turner症候群などの原発生性腺機能低下症で、1回の採血でも思春期年齢で異常高値のときには診断的価値があるが、LHRH(GnRH)テストを行った方がより診断的価値が高い。

採取容器:
 茶)試験管

関連項目

黄体化ホルモン(LH)
エストロゲン
テストステロン

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