プロラクチン, PRL ( prolactin) 


測定法:FEIA(蛍光酵素免疫測定法) 検査部 平成16年10月4日より開始 ,RIA 法(核医学診療室)平成17年3月25日まで

臨床的意義
 
プロラクチン(PRL)は、脳下垂体前葉の好酸性細胞の一つであるプロラクチン産生細胞から分泌される分子量約22,000の単純蛋白ホルモンであるが、一部糖鎖のついた分子もある。その生理作用としては、妊娠中は乳腺の発達に寄与し、産褥期には乳汁の産生を促進する。妊娠、産褥期以外の時期に何らかの原因により高プロラクチン血症が発生すると、乳汁漏出とともに排卵が障害され、無月経や不妊が招来されるので、乳汁漏出無月経症と呼ばれる。以前は高プロラクチン血症はまれな疾患と思われていたが、1972年にプロラクチンのラジオイムノアッセイ(RIA)が導入されてから、無月経の約15%の症例に発見されることが明らかになった。それ以後、本症の原因疾患の診断と治療に関して、研究が大いに進んだ。プロラクチンの分泌が低い場合には、産褥期の乳汁分泌量が不足するが、それ以外には臨床上の異常は認められない。一方、高プロラクチン血症の場合には、各種の臨床症状をもたらす。女性では無月経をはじめとする各種の月経異常、乳汁漏出症、不妊、下垂体腺腫、高プロラクチン血症をきたす可能性のある薬剤の服用中、原発性甲状腺機能低下症などである。男性は女性に比べて、高プロラクチン血症の発生頻度は約1/8と少ない。検査対象になる症状としては、性欲の減退、インポテンスなどの性機能障害、無または乏精子症、下垂体腫瘍、腎不全で透析中の患者、まれではあるが乳汁漏出症や女性化乳房の患者などがあげられる。

異常値を示す疾患
高値: Chiari-Frommel症候群、Argonz-del Castillo症候群、間脳腫瘍、プロラクチノーマ、アクロメガリー、原発性甲状腺機能低下症、薬剤の副作用、慢性腎不全、胸壁疾患


測定機器 : AIA CL2400(東ソー株式会社)(平成29年5月8日より)
       
AIA-2000(東ソー株式会社)(平成25年12月9日から平成29年5月2日まで)
        AIA-1800(東ソー株式会社)(
平成16年10月4日から平成25年12月6日まで)

測定試薬 : AIA-パックCL プロラクチン


基準範囲:成人男性: 3.0〜17.3 ng/mL     成人女性: 1.6〜21.9 ng/mL(平成29年5月8日より)
 
        成人男性: 3.6〜16.3 ng/mL     成人女性: 4.1〜28.9 ng/mL(平成29年5月2日まで)


核医学診療室
男性 10 ng/mL 以下     女性  15 ng/mL 以下(排卵期を除く)
男性 5.00〜11.80 ng/ml   女性  8.30〜20.10 ng/ml (平成15年3月31日まで)


相関: 
平成29年5月8日
X=旧機器
Y=新機器
Y=0.9298X+1.0054 r=0.9966  n=103


平成25年12月9日


小児の基準値
 新生児期には高く、3ヶ月以降はほぼ一定の値を示す。成人では、やや女性が高いが、小児期では明らかな男女差はない。

採取容器: 茶)試験管

関連項目

X線撮影
CTスキャン
MRI
TRH負荷試験
スルピリド負荷試験
分泌抑制試験

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