全血算, CBC (complete blood count) 


臨床的意義
 
初診時に尿検査と共に必ず行うスクリーニング検査であり,血液疾患の診断や経過観察,貧血,感染症,出血等がある場合に頻用されている。検査項目として赤血球数(RBC)・白血球数(WBC)・血色素量(Hb)・ヘマトクリット値(Ht)・平均赤血球容積(MCV)・平均赤血球血色素量(MCH)・平均赤血球血色素濃度 (MCHC)・血小板数を調べることは極めて重要である。主にRBC・Ht・Hbの組み合せにより貧血あるいは赤血球増加症の有無を調べる。またそれらからMCV・MCH・MCHCが算定され貧血の病態検索に用いられる。WBCは数量,形態,機能異常をきたす疾患の病態,急性期および回復期または臨床効果などを評価するために測定する。白血球は好中球,好酸球,好塩基球,リンパ球,単球からなり各々が別々の生理的 機能を有するのでその分画(血液像別項参照)を調べることも極めて重要である。また血小板は傷害された血管壁の内皮細胞下組織と反応して止血血栓を形成することを主な機能としており,出血時間などとともに術前検査として必須である。

測定原理: 血球:電気抵抗法、ヘモグロビン:シアンメトヘモグロビン法

測定機器:  ADVIA2120(バイエル社)(平成18年7月18日より)
          GENS (コールターベックマン)(平成18年7月14日まで)

基準範囲
平成18年12月27日より変更(中央検査部連絡会議で報告)

項目 基準値 単位
WBC 3.5〜8.5 x10^3/μl
RBC M  4.30〜5.70 x10^6/μl 
F 3.70〜4.90
HgB M  13.5〜17.0 g/dl 
F  11.5〜15.0
Hct M  40〜50  % 
F 35〜45
MCV 83〜100 fl 
MCH 28〜34 pg
MCHC 32〜36 %
PLT 150〜350 x10^3/μl

NE(好中球)  

35〜73 %
LY(リンパ球) 20〜52 %
MO(単球) 0〜13 %
EO(好酸球) 0〜11 %
BA(好塩基球) 0〜2 %
RET(網状赤血球) 0.7〜2.0 %
網状赤血球実数 30〜100 x10^3/μl



平成18年12月26日まで

項目 基準値 単位
WBC 3.0〜9.4 x10^3/μl
RBC M  4.00〜5.60 x10^6/μl 
F 3.70〜4.90
HgB M  13.5〜17.5 g/dl 
F  11.5〜14.5
Hct M  40〜52  % 
F 35〜44
MCV M 85〜102 fl 
F 83〜98
MCH M 29〜34 pg
F 28〜33
MCHC 32〜36 %
PLT 150〜400 x10^3/μl


相関

平成18年7月18日
現行分析装置との相関(Gen'sとADVIA) 
WBC:Y=1.04X+0.04 r=0.997
RBC:Y=0.99X+0.08 r=0.998
Hb :Y=1.02X+0.12 r=0.999
Ht :Y=0.97X+1.25 r=0.996
PLT:Y=1.00X-4.11 r=0.996

容器:
(紫)EDTA-2K入り試験管

関連項目

血液像
骨髄像

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