心肺運動負荷試験 Cardio Pulmonary Exercise test;CPX
心電図、血圧、呼吸中の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車こぎ)していただきます。
心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉の状態等を総合的に見て運動耐容能(体力)を評価する検査です。
適度の運動の持続は肥満等の生活習慣病の予防だけでなく、末梢循環がよくなり心臓の負担を軽減するということで、近年高血圧、心疾患の方へも運動療法(心臓リハビリ)が推奨されてきております。
しかし実際どの程度の運動をすればよいのかという点において、現時点での体力を評価し、心臓に負担無く安全に行える運動量の具体的な指導(運動処方)をさせていただきます。


検査方法
安静な状態で心電図血圧を記録後自転車にまたがってマスクを装着します。
(少し呼吸がしづらいかもしれませんが、正確な結果を出すために顔にしっかりとマスクを密着させます。)

ここからはお話をしないで下さい。
検査開始後はデータの誤差となりますので、検査終了後マスクを取り外すまでは、体調不良等の緊急時以外のお話はご遠慮下さい。

最初2分間は漕がずにそのまま座っていてください。(コントロールの測定)
時間が来たら漕ぎ始めの合図をします。
まず2分間ウオーミングアップです。ペダルは軽い状態ですが、1分間に50〜60rpm(回転)の速度で漕いでください。(速さの合図はこちらも声を掛けて合図します)
2分経過すると徐々にペダルが重くなっていきます。速度は変わらず1分間に50〜60rpmのまま漕いでください。
もし途中で体調に変化が現れた時は、速やかにお知らせ下さい。
心電図や血圧に大きな変化が現れた場合はこちらから中止の指示をだします。
それ以外の場合は漕げなくなるところまでがんばって漕いでいただきます。
(最大どこまでがんばれたかと言うのも重要な指標となります)
終了の合図を出しますとペダルは軽くなります。急に運動をやめると体調不良の原因となりますので、しばらくは足を止めずにそのまま自分のペースでゆっくり足を漕ぎ続けてください。(クールダウンです)
運動後も約4分間は呼吸中のガス濃度を測定しつづけます。
脈拍・血圧・呼吸が落ち着きましたら検査終了です。

結果判定の指標(検査でわかること…)
どのくらい体力(運動耐用能)があるか・・・嫌気代謝閾値(anaerobic threshold ; AT)が分かります。
AT (anaerobic threshold)とは?
人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐くという呼吸をしています。
軽い運動の場合は取り込んだ酸素の量と吐き出した二酸化炭素の量は同じ割合となります。
これを有酸素運動といい、酸素がじゅうぶんに取り込め心臓に負担のかからない運動です。
しかし運動量が増加すると筋肉に乳酸がたまりはじめ、その乳酸を減らそうとするための代謝が加わり、二酸化炭素の吐き出す量が増えてきます。
この運動を無酸素運動といい、酸素が不足した心臓に負担のかかる運動です。
ATというのはこの有酸素運動と無酸素運動との切り替えの点です。
(運動能力が高い人ではよりきつい運動でATをむかえます。)
トレーニングしていただく運動量はきつすぎても体に負担となりますし、逆に軽すぎても効果は期待できません。
すなわちATは心臓に負担無く、さらに効率よくトレーニングをしていただける運動量と言えます
検査後データを解析し、ATがどのくらいか、最大どこまでがんばれたか、そして実際の具体的なトレーニング方法等の指導をさせていただきます。
<図が入る予定(有酸素-無酸素運動)>

検査時の注意点・お願い…
・自転車を漕いで運動していただきますので、当日体調不良や、ひざが悪いなど足に問題がある方は必ずお知らせ下さい。
・運動前に検査方法の説明や日常生活状態、服薬状況等、簡単に問診をさせていただきます。
・検査についてのご質問があれば遠慮なくおっしゃってください。

参考までに…
ATの決定
ガス交換比(RER)の運動強度(VO2)に対する上昇点
VCO2のVO2に対する上昇点
VE/VCO2が増加せずVE/O2が増加する点
終末呼気二酸化炭素濃度(PETCO2)が変化せずに終末呼気酸素濃度(PETO2)が増加する点
VEのVO2に対する上昇点




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