テストステロン, TS (testosterone)
平成16年10月4日より中央検査部検査開始
外注会社:OML;CLIA法 CLEIA法(平成16年3月31日まで)
臨床的意義
血中アンドロゲン(C19-steroidの総称)には、精巣由来のテストステロンと、副腎皮質由来のアンドロステロン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などがある。LHは、精巣のLeydig細胞の細胞膜に作用してadenyl cyclaseの活性を高めることによりcyclic AMPを作成し、これが刺激となってテストステロンが産生される。テストステロンは、エストラジオールとともにLHに対するフィードバック機構に関与している。また、テストステロンは、末梢組織中で5α還元酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)という強い活性型に変換される。テストステロンの95%が精巣Leydig細胞から分泌され、血中では約98%が性ホルモン結合グロブリン(SHBG)およびアルブミンと結合している。結合していない残りの約1〜3%の遊離テストステロンが生物学的活性を有しており、組織において直ちに利用され得る。現段階においては、総テストステロン値のみ、もしくは総テストステロン値と遊離テストステロン値を同時に測定することはあっても、遊離テストステロン値のみの単独測定はあまり意義がないとされる。
異常値を示す疾患
高値疾患: Cushing症候群(副腎癌)、副腎性器症候群、精巣腫瘍(Leydig腫瘍)、卵巣腫瘍、多嚢胞卵巣症候群、アンドロゲン不応症、特発性多毛症、甲状腺機能亢進症、Turner症候群、妊娠
低値疾患: Klinefelter症候群、緊張性筋ジストロフィ、17α-ヒドロキシラーゼ欠損症、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、性腺機能低下症、肝硬変
測定試薬
: ST Eテスト「TOSOH」U(東ソー株式会社)
測定方法
: FEIA(蛍光酵素免疫測定法)
基準値: 成人男性:262〜870 ng/dl 成人女性:9〜56 ng/dl
血清
外注(OML)
| 男性 | 236〜1037 ng/dl |
| 女性 | 3〜67 ng/dl |
平成16年3月31日まで
| 男性 | 2.9〜10.7 ng/ml |
| 女性 | 0.1〜0.7 ng/ml |
小児の基準値
男児も女児も出生直後には上昇しているが速やかに低下する。男子では、その後再び上昇する傾向があり生後数ヶ月までは上昇しているが、その後低下して思春期まではほとんど感度以下である。思春期に急激に上昇して、成人値に達する。女子では、生後数日でほとんどが感度以下の値を示し、思春期には上昇するが男子よりは明らかに低値である。
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
関連項目
黄体化ホルモン(LH)
卵胞刺激ホルモン(FSH)
エストラジオール(E2)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
コルチゾール
尿−17−KS
尿−17−OHCS
アルドステロン
レニン活性