尿中デオキシピリジノリン, Dpd : deoxypyridinoline

測定法: EIA法

外注会社: LSIM(平成26年4月1日より社名変更 旧MCM)

臨床的意義
 骨芽細胞により分泌された三重鎖コラーゲン線維は、骨基質に取り込まれる際にN端、C端の非らせん部(テロペプチド)とらせん部の間に線維間架橋を形成する。この架橋を担うアミノ酸がデオキシピリジノリンおよびピリジノリンである。これらの架橋成分は、骨融解によるコラーゲンの分解に伴い放出され尿中に排泄される。架橋蛋白はすべての結合組織に存在するが、骨の代謝が腱、靭帯、皮膚などに比べ活発であることから主に骨の代謝回転を反映するものと考えられている。さらにデオキシピリジノリンとピリジノリンを比較するとデオキシピリジノリンが総架橋物質に占める割合は、2〜7%であるのに対し骨では約22%と高いことから、骨代謝マーカーとしてはデオキシピリジノリンが測定される。血中、尿中では、コラーゲンテロペプチドを含むさまざまなコラーゲン断片と結合した結合型及び、コラーゲン断片から切り放された遊離型で存在する。尿中では、結合型が約60%、遊離型が約40%と考えられている。骨代謝動態の評価を目的とし、原発性甲状腺機能亢進症や骨粗鬆症患者における骨代謝回転の亢進の確認および治療に対する反応性の確認、悪性腫瘍の骨転移の検索、多発性骨髄種の病勢判断、治療に対する骨病変の反応モニターに有用である。

異常値を示す疾患(高値)
代謝性骨疾患(原発性甲状腺機能亢進症、骨Paget病)悪性腫瘍の骨転移

Dpdの保険適用は、肺癌、乳癌、前立腺癌の骨転移の検索および骨転移に対する治療の評価と、原発性甲状腺機能亢進症における手術適応の決定および副甲状腺切除術後の評価を行う場合のみ認められている。

基準値: M:2.1〜5.4 nmoL/mmoL Cr    F:2.8〜7.6 nmoL/mmoL Cr

生理的変動
日内変動:骨吸収は深夜から早朝にかけて亢進しその後低下する日内変動を有する。従って検体は、1日蓄尿を用いるか、採尿時間を一定にする必要がある。通常は、午前中の第二尿が用いられる。

性・年齢差:女性は男性より高値を示す。女性では、閉経直前より上昇する。男性でも70歳前後より上昇する。

採取容器: LSI(25

関連項目

I 型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)
I型コラーゲンC端テロペプチド(CTx)
骨型アルカリフォスファターゼ(BFP)
オステオカルシン

先頭に戻る    骨代謝ページに戻る    tumor markerページに戻る