尿-BTA, Urinary BTA (bladder tumor antigen)
平成15年4月1日より中止

測定方法 : ラテックス凝集法

外注会社 : SRL

基準範囲 : 陰性 
(カットオフ値:IV型ヒトコラーゲン濃度に換算して20μg/ml濃度以上を陽性)

臨床的意義
 
尿中BTAは、再発膀胱癌の診断マーカーとして開発された簡易検査である。膀胱癌は、泌尿・生殖器系の癌うち最も頻度が高い。組織型は、移行上皮癌がほとんどで、その他扁平上皮癌や腺癌がわずかにみられる。膀胱癌は、再発率が高く、2年以内に再発することが多い。そこで再発を早期に発見し早期に治療して患者の生存期間を延長させることが重要である。現在までのところ膀胱癌の経過観察は、膀胱鏡検査、生検、尿細胞診によって行われているが、尿中に出現するBTA、NMP22、BFP、テロメラーゼ、CA-50、IV型コラーゲン、TPA、FDP、尿潜血反応などが腫瘍マーカーとしてある。膀胱癌は、移行上皮より発生し、膀胱基底膜に浸潤する悪性腫瘍であり、膀胱癌細胞から分泌される酵素であるIV型コラゲナーゼ、プラスミン、エラスターゼなどの組織プロテアーゼにより膀胱上皮の基底膜が破壊され、基底膜に含まれるヒトIV型コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、プロテオグリカンなどの基本成分が断片的に分解される。こうして尿中に放出された基底膜断片は結合し、尿中に特異的な蛋白断片複合体(protein fragment complex)を形成する。この断片複合体により構成されたBTA (bladder tumor antigen ;膀胱腫瘍抗原)は、分子量16〜165kDaの特異的ポリペプチドであり膀胱癌患者の尿より検出されるため膀胱癌とくに再発膀胱癌のマーカーとして有用である。
 
異常値を示す疾患
高値疾患: 膀胱癌、再発膀胱癌

採取容器:SRL(Y

関連項目

尿-NMP22
尿-塩基性胎児蛋白(BFP)
尿中テロメラーゼ
CA50
IV型コラーゲン
TPA
尿中FDP
尿潜血反応

先頭に戻る    前ページに戻る