CA19-9, carbohydrateantigen 19-9


臨床的意義
 CA19-9は、ヒト結腸・直腸癌培養株SW1116を用いて作成されたモノクロナール抗体NS19-9により認識される糖鎖抗原である。CA19-9は、I型糖鎖であり抗原の決定部位は、シアリルラクト-N-フコペンタオースIIで、ルイス式血液型のルイスAの糖鎖をシアル化した抗原とされる。CA19-9は、正常の膵管、胆管、胆嚢、胃、唾液腺、気管支、前立腺、結腸、直腸、子宮内膜などの上皮細胞の細胞表面に微量みいだせるが、これらの部位の癌化に伴ってCA19-9は大量に産生され血中で検出される。CA19-9は、分泌型として血中に存在するものは健常人では、分子量約20万の糖タンパク上、癌患者では分子量約500万の巨大なシアロムチン上に多く糖鎖抗原とともに存在すると報告されている。ルイスA陰性者は、日本人で5〜10%存在しこのような症例ではI型糖鎖からルイスA糖鎖が作れずCA19-9が陰性となる。このような患者ではCA19-9は使用できない。しかし、CA50, SPan-1などのI型糖鎖はルイスA陰性者でも陽性になるため使用できる。

高値疾患: 
膵癌、胆管・胆嚢癌、肺癌、乳癌、生殖器癌など

測定方法: 電気化学発光法(ECLIA法)
      
  酵素免疫測定法(EIA法)(平成5年2月15日から平成11年1月25日まで)

測定機器:  コバス8000(平成29年5月8日より)
         Eモジュール(平成18年7月18日より平成29年5月2日まで)
         エクルーシス2010(平成18年7月14日まで)

相関
平成29年5月8日
X=旧機器
Y=新機器
Y=1.043X-1.944 r=0.999  n=114

平成18年7月18日
X=旧機器
Y=新機器
Y=1.02X-9.17 r=0.999  n=103

平成11年1月26日
X=EIA法
Y=ECLIA法
Y=1.0215X+2.254  r=0.986 n=70

測定試薬: ロシュ

基準範囲:  40 U/ml 未満

小児の基準値
 10歳以下に50U/ml以上の高値を示す例が多く、その後10〜14歳まで低く推移し、15〜16歳でまた高値となる傾向が見られる。疑陽性例では100U/mlを超える高値を示すものがあり、注意が必要である。各年齢で性差は明らかではない。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

腹部エコー
CT
ERCP
エラスターゼ1

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