免疫抑制酸性蛋白, IAP (immunosuppressive acidic protein)

平成17年3月28日より外注BML


測定機器 :
 日立7170自動分析装置

測定試薬 :
 サンテストIAP-N 三光純薬

測定原理 : 
IAP+抗ヒトIAP抗体→抗原抗体沈降物→吸光度測定

測定方法 : TIA法

基準範囲 : 202〜451 μg/ml

臨床的意義
 
IAPは癌患者の腹水や血清中に見いだされた糖蛋白で,分子量5万,等電点3.0,糖含量31.5%の物質であり産生は,主に肝細胞・マクロファージ・顆粒球などである。特に癌患者において異常値を示すことが多く,腫瘍マーカーの一つとして臨床検査の分野で測定が行われている。IAPは各種担癌状態で著明に上昇し,癌の進行度,治療経過,再発・予後の指標に利用されているのみでなく,術前術後の全身状態を知る免疫学的パラメーターとして用いられる。IAPは癌患者において産生が高まり,血液中の濃度が増加することによってリンパ球の幼若化や,NK細胞の活性化を抑制することにより,免疫機能低下の原因の一つになっていると考えられている。 しかし、非特異的な腫瘍マーカーで良性疾患での陽性率も高い。

異常値を示す疾患
高値疾患: 
胆嚢癌・胆道癌・神経芽腫・白血病・上顎癌・食道癌・肺癌・膵臓癌・卵巣癌・腎癌・RA・炎症

低値疾患: 肝硬変を伴った肝癌・子宮頸癌・乳癌など

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

生理的変動
・性差,日内変動は少ないが,加齢に伴い若干増加傾向がみられる。
・妊娠,週数が進むにつれて低下傾向を示すものの,これらの変動は正常範囲内である。

関連項目

TPA
CEA

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