インスリン抗体, Insulin antibody


外注会社:BML(平成15年3月31日まで大塚)

測定方法:RIA2抗体法

基準値: 結合率 0.4%未満(平成21年5月12日より試薬変更)
      
結合率 10%以下(平成21年5月11日まで)


臨床的意義
 
インスリン抗体には、糖尿病治療を目的として投与されたインスリンに対して産生されるものと自己免疫機序により産生されるものとがある。 インスリン投与中の糖尿病患者血中には高率にインスリン抗体が出現し、治療抵抗性の原因となることから、定期的なスクリーニングが重要である。他方、インスリン投与の既往がないにもかかわらず血中に抗インスリン抗体の存在する病態としてインスリン自己免疫症候群が知られている。本症は低血糖を生ずる点で特徴的であり、糖尿病治療時に出現する外因性インスリンに対する抗体が低血糖を生じない事実と際立った対照を成している。一説には、インスリン自己免疫症候群に検出される抗体はいったん結合したインスリンを容易に遊離し、自発性低血糖を惹起するのではないかとの見解がある。しかしながら、双方の抗インスリン抗体におけるインスリン親和性の相違は必ずしも証明されているわけではなく、低血糖状態の発現機序についての結論は得られていない。いずれにしても、血中に抗インスリン抗体が存在する場合、インスリンの免疫学的測定系に干渉するために 真のインスリン値の測定は困難となる。干渉の仕方は、インスリン測定系におけるB/F分離の様式によって異なり、固相法や二抗体法では見掛け上高値に、塩析法(PEG法)や吸着法(デキストラン炭末法)では低値となる。特に高インスリン血症の鑑別に当たっては、抗体の有無をチェックすることが肝要である。

病態の推定
高値を示す病態: 
インスリン治療時、インスリン依存性糖尿病、インスリン自己免疫症候群、Basedow病

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管 

 

 

従来法との相関(BML提供)平成21年5月12日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連項目

インスリン

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