ヒトパピローマウイルス, human papillomavirus


測定法: ハイブリッドキャプチャー法

外注会社:LSIM(平成26年4月1日より社名変更 旧MCM)

臨床的意義
 
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。

性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する“低リスク型”と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する“中あるいは高リスク型”の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。本検査では、低リスク型は、6、11、42、43、および44型を、中・高リスク型では、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに組織の悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。婦人科、泌尿器科領域のHPV感染は、そのほとんどが性行為を介して伝播し、STDの一つに数えられている。実際、STDのハイリスク群であるCSW(commercial sex workers)で、およそ20〜60%と高率なHPV感染が報告されている。さらにクラミジア、淋菌による感染が確定診断された10〜20歳代の患者から、男子で約10〜25%、女子で50〜70%にHPVが検出されたという報告もあり、潜在的なHPV感染の蔓延が強く懸念されている。したがって、STDを疑われる患者やハイリスク患者では、患者自身のためにもクラミジア、淋菌とともにHPV感染の検索が推奨される。なお、測定結果はindex値で表記され、ウイルス濃度と測定値は必ずしも相関するとは限らない。

基準値: 陰性

採取容器: 
ぬぐい液:LSI(61、 細胞浮遊液:LSI(HPVL外 説明

 


先頭に戻る    前ページに戻る