サルコーマセンター

サルコーマセンターとは

筋肉や骨などから発生する「肉腫(サルコーマ)」は,手足や胴体,腹部,頭頸部など,体のどの部分にも発症するため,整形外科や消化器外科・泌尿器科・婦人科など多くの科に治療が分散する傾向にあります。今まではこのような肉腫診療を統括する部門がありませんでした。どこでどのような治療を受ければ良いかわからない,いわゆる「サルコーマ難民」が少なからず存在し,肉腫診療における大きな問題となっています。
このような背景の下で,サルコーマセンターは,診療科間の連携を強化して肉腫患者のより良い診断および治療を提供するため,2014年4月に西日本で初めて設置されました。

運営体制

センター長:尾ア敏文教授(副院長)

 
<構成診療科>
<メディカルスタッフ>
医師,歯科医師,看護師,薬剤師,理学療法士,臨床検査技師

運営方針

岡山大学病院の多科にわたる様々なスタッフが,科を横断して密接な連携の下,肉腫の診療にあたります。

◎診断
外来で局所麻酔下に経皮的針生検術を行うほか,放射線科・IVRセンターでCTガイド下針生検術を実施します。症例によっては入院のうえ,全身麻酔(腰椎麻酔,ブロック)下に切開生検術を行います。組織診断は,骨軟部腫瘍組織診断の経験が豊富な病理診断科で行います。また,臨床遺伝子医療学教室や整形外科学教室での遺伝子診断も併せて行います。
◎手術
四肢発生肉腫に対してはできるだけ機能を温存した切除術を実施します。胸腹部発生例に対しては,呼吸器外科,消化管外科,産科婦人科,泌尿器科と連携して切除術を行います。また,切除後の組織欠損や機能障害に対し,形成外科(皮弁術),心臓血管外科(血行再建術)と連携して再建術を行います。術後には総合リハビリテーション部でリハビリテーションを行います。
◎補助療法
化学療法は,整形外科,腫瘍センター,小児科および小児血液・腫瘍科,緩和支持医療科などで実施します。放射線治療は放射線科と連携して行います。肉腫の転移例に対しては,呼吸器外科,放射線科(放射線治療,ラジオ波焼灼術)と連携して治療にあたります。肉腫による疼痛に対しては,麻酔科蘇生科や緩和支持医療科と連携して治療にあたります。

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