高度救命救急センター 独自HP

高度救命救急センターとは

岡山大学病院では2011年10月に発足した,救急・災害医療分野を担う中央診療部門である「3次救急センター」が岡山県の認可を受け,2012年4月1日より「高度救命救急センター」となりました。救急専門医・救急指導医を擁する救急科を中心に,各診療科からの救命救急センター専従医師を含め総勢15名(2017年4月現在)が在籍し,その他に歯科医師,薬剤師,臨床工学技士,理学療法士などが専従する救急医療施設です。
高度救命救急センターとは,救命救急センターのうち特に高度な診療機能を提供するものであり,多発外傷,広範囲熱傷,指肢切断,急性中毒等の特殊疾病患者に対する救急医療が提供される救急施設です。病院内外で発生する内因性疾患,外因性疾患の重症救急患者を受け入れ,特に他の医療機関・救命救急センターで対処できかねる高度に集学的治療が必要な患者に対して24時間365日,可能な限り受け入れ体制を敷いて治療に当たる,いわば岡山県における救急医療の「最後の砦」ともいえるセンターに位置づけられます。
入院病床として救急集中治療室としての位置づけである16床(うち集中治療病床8床を含む)と循環器CICU6床として開設しました。その他に岡山市民病院ほかの関連協力医療機関と連携して,常に入院患者を受け入れられる体制を整えています。

運営体制

高度救命救急センターは全診療科が関与する中央診療部門です。24時間常に救急科専門医を含めた専従医が常駐し,全体の管理・運営は救急科長が高度救命救急センター長として担当しています。
救急車,ドクターヘリ,消防防災ヘリなどで搬入される重症患者及び院内発生急変患者は24時間,センター専従医が診察に当たります。ただし,他病院から特定診療科へ依頼され,生命を脅かす危険性が少ない救急患者は,担当する科が対応し,センターが必要に応じて応援いたします。
時として救急・災害現場などへ医師が出向かなければならない場合は,センター常駐の救急医がヘリコプターなどで現場に出向きます。
このような,「今,命に関わる」重症患者の治療を常に行える体制を維持するために,岡山大学病院では軽症と思われる患者,自ら時間外に来院される患者の診察・治療は基本的に行っておりません。そのような方々には岡山市の救急輪番病院などをご紹介することになります。

        

 また,センターは医学教育にとって非常に重要な場ですので,臨床研修医,医学生も診療に加わります。

運営方針

重症救急患者さんに対して,救急科を中心に全診療科が協力しての救命,機能維持,病態改善に全力を尽くします。救急現場で救急救命士が重篤であると判断した症例,他病院で瀕死の状態であると判断された症例,多発外傷,重症熱傷,切断指肢,原因不明の中毒など,他病院で対応不能な重症患者に対応致します。

ページトップへ

医療設備

高度救命救急センターは救急外来,ヘリポート,救命救急病棟からなります。

【救急外来】

救急車搬入入り口

救急車専用搬入口で,救急車が3台まで駐車できるスペースがあります。

  
救命救急処置室

2部屋あり,生体監視モニター,超音波診断装置,ポータブルレントゲン装置,レントゲン現像装置,麻酔器,人工心肺,手術器具など救命のためのあらゆる設備が整っており,緊急の救命のための手術も可能となっています。

救急診察室

比較的軽症患者の診察,歯科診療を行える設備が整っています。

救急レントゲン室,救急CT室

放射線科技師が専従し,救急患者の身体各部のレントゲン撮影,CT撮影を速やかに行うことが可能です。

救急血管造影室

主に循環器系の血管造影が可能であり,数の多い小児循環器患者のカテーテル検査が行われています。

感染症患者診察室

新型インフルエンザなど感染症に対応する室内の圧力を変更できる診察室です。

ページトップへ

【ヘリポート】

病棟屋上にヘリポートを装備しており,屋上からエレベーターで救急外来,手術室,救命救急病棟などへ直接搬入が可能です。
小型のドクターヘリや岡山市防災ヘリ「ももたろう」以外に,中型の岡山県消防ヘリ「きび」も使用可能です。岡山県内外からの救急患者,移植患者などの移送が行われ,鳥取県,高知県,兵庫県などから移送される患者の実績があります。

ページトップへ

【救命救急病棟】

高度救命救急センターの病棟の中心は,西3階に位置するもともと,高次治療部(High Care Unit)として2003年に発足し,以降,院内では"HCU"と呼ばれてきたところです。"HCU"は救急病床を兼ねていたため,非常に重篤な患者が多く,2004年には集中治療ベッドを有することとなり,その後,救急集中治療部(救急ICU・HCU)を経て2011年10月に3次救急センター病棟になりました。そして,2012年4月には心筋梗塞など循環器疾患を専門に扱うCICU6床を加えて,高度救命救急センター(EICU)病棟となりました。

病床

CICUを加えて22床の病床を擁し,このうち,厚生労働省により集中治療病床(ICU)として認定された病床を14床有しています。ICUベッド部分は常に医療者が患者の変化を把握できる作りになっており,看護師が最低でも患者2人に対して1人の割合で配置されています。他の8床のうち4床は室内の気圧を切り替えられる病室となっており,感染症患者・免疫低下患者への対応が可能です。他に,主に熱傷患者用の浴槽を備えた処置室があります

モニター・検査機器

各ベッドの生体監視モニターでは血圧や心電図,動脈血酸素飽和度,呼気炭酸ガスモニター,体温などの連続モニターの他,BISや脳波など意識レベルなどもモニターできます。また,ベッドサイドの測定機器としては,血液ガス分析器,循環動態測定装置,超音波診断装置,間接熱量計,凝固線溶系測定機器,細菌標本染色器などがあります。

治療機器

高性能人工呼吸器,高頻度喚起装置(HFV),非侵襲型陽圧換気装置(NPPV),胸郭陰圧人工呼吸器,膜型人工肺(人工心肺装置)を擁し,人工呼吸管理においては日本で最も高度できめの細かな治療が行われています。また,持続濾過透析装置,血漿交換装置を始めとした各種緊急医療装置を有しており,これらに習熟した救急専従医が常駐して診療に当たるとともに,臨床工学技士が機器のメンテナンス,治療補助を行っています。

症例カンファレンスおよび治療内容

 教育機関病院としての役割を果たすため,毎朝夕の症例カンファレンス,学生・研修医へ向けての実にレクチャーや指導を積極的に行っています。病棟での治療に関しては,上述した各装置を用いての緊急・集中全身管理を常に行っているほか,局所的な小手術は救急集中治療室内でも行えるよう,各種手術機器も常備し,必要時には施術しています。また,広域災害ネットワーク(光回線),岡山市消防本部との直通回線,中毒診療や熱傷診療に関わる各種データベースへの接続も常時可能な体制をとっています。

看護力

看護力としては,24時間集中治療が行える60名に及ぶ看護体制を整え,行き届いた患者さんへの対応を目標としています。栄養状態や心機能・呼吸機能・腎機能・肝機能などを含めて患者さんを総合的に再評価し,その結果に基づき,回復軌道に乗せる具体的な方策を一つずつ詳細に検討しながら,それを実行していきます。その結果として,転院や普通病棟への転棟あるいは退院を実現することを最大の目標としています。

         

ページトップへ