岡山大学形成外科

岡山大学形成外科

特色 理念 歴史 臨床 研究 教育 スタッフ紹介 入局案内 リンク 更新履歴 サイトマップ ニュース

リンパ浮腫(lymphedema)


 乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの治療の際、手術でリンパ節が郭清されたり、放射線が照射された例では、後に手足がむくんでしまうことがあります。このむくみがリンパ浮腫です。


 従来は「命が助かったのだから」と放置されていましたが、手や足のむくみは日常生活に大きな支障をもたらします。
 治療せず放置しているとだんだん悪化することが多いです。硬くなってしまうと治療が非常に難しくなるため、早期発見、早期治療が大事です。


 岡山大学病院ではリンパ浮腫に対して積極的に治療を行っています。
 治療には手術と手術以外の方法があります。

 
 
 
 リンパ管静脈吻合術により、著明に改善した例
           治療前 治療後           
     
     
 手術はリンパ管静脈吻合術と呼ばれています。
 リンパ管を流れるリンパ液を静脈に逃がし、むくみを改善させます。

 手術は腰椎麻酔あるいは局所麻酔で行います。皮膚の下にあるリンパ管と静脈を、顕微鏡を見ながら吻合します。
 直径が0.5mm程度しかないため、手術には高度な技術を必要とします。そのため、手術できる病院はまだ多くありません。
 
 蛍光造影剤(手前)と赤外線カメラ(奥)
   蛍光造影剤(手前)と赤外線カメラ(奥)
 最近ではより良い手術効果を得るために、術中にリンパ管蛍光造影法を併施しています。
 この方法で、活性の高いリンパ管の検出を試みています。  
 造影剤を注射 直径約0.5mmのリンパ管と静脈を吻合した状態 
   造影剤を注射し、リンパ管を
赤外線カメラで検出します。
 直径0.5mmのリンパ管と静脈を吻合した状態
(顕微鏡下の画像)
     
 手術以外の方法(保存的治療)としては、マッサージ(リンパドレナージ)、医療用弾性ストッキングによる圧迫療法などがあります。
 これらを組み合わせた治療法は複合理学療法 と呼ばれています。

 手術は非常に効果的ですが、手術だけすれば良いというものではありません。
 こうした地道な治療が非常に重要です。
 
  
 リンパ浮腫の患者さんは非常に多く、一説には10万人とも言われています。岡山大学病院だけでまかないきれるものではありません。

 そこで、光生病院にリンパ浮腫治療センターを設立いたしました。そこで複合理学療法を受け、自分でもケアできるように勉強していただきます。


 複合理学療法については、「リムズ徳島クリニックの見学」 のページもご覧下さい。   
  
   
   
予防的リンパ管静脈吻合術  
  さらに、岡山大学病院では 新たな取り組みを行っています。
 それが、予防的リンパ管静脈吻合術です。

 これは、がんの手術と同時にリンパ管静脈吻合術を行うというものです。
 そうすれば、リンパ浮腫を予防できると考えられています。
 すでに岡山大学病院倫理委員会の許可を得ており、外科や婦人科などと協力して治療にあたっております。



臨床TOPへ戻る
岡山大学 形成外科
cOkayama University Graduate School of Medicine. All Rights Reserved