留学の最大のメリットは、学生という身分のまま、日本とはまったく異なる環境の中で一定期間を過ごし、文化的背景や価値観の違いを経験しながら学ぶということです。新しい知識を得るだけでなく、日本社会を新しい角度が見つめなおしたり、日本での自分の学生生活を再認識するいい機会にもなるでしょう。
文学部の教員の多くは、留学、海外研修、海外調査などの経験を持っていますから、さまざまな形で学生の皆さんの海外経験を支援しています。
現在、岡山大学では、アメリカ合衆国、英国、タイ、ベトナム、中国、オーストラリア6カ国の合計18大学と、授業料免除などを
含む学生交流協定を結んでいます。これらの大学には、1年間の短期留学プログラム(EPOK)を利用して留学することができます。岡山大学に学費を納めていれば、協定大学の授業料は免除されます。
文学部からは、平成22年度に7人がこの制度を利用してカリフォルニア州立大学イーストベイ校(アメリカ合衆国)、ニューヨーク
州立ストーニーブルック大学(同)、南オレゴン大学(同)、シェフィールド大学(イギリス)、エディンバラ大学(同)、東北師範大学(中国)に派遣されました。
EPOK(短期留学プログラム)で学んだタイのマヒドゥン大学で留学生と日本への留学経験者の交流会がありました。
このほか、平成22年度には、部局間交流協定によって、ミシェル・ド・モンテーニュ=ボルドー第3大学(フランス)とは4名ずつの派遣と受入、成均館大学(韓国)から5名の受入(23年度には2名を派遣予定)などの交流を行っています。セルビアのベオグラード大学やトルコのチャナッカレ大学とも部局間交流協定を結んでいますので、留学が可能です。
私費による語学研修プログラムとしては、南オレゴン大学(アメリカ合衆国)、アデレード大学(オーストラリア)、成均館大学(韓国)でのプログラムが用意されています。文学部からも毎年複数の学生が参加しています。
「一人旅で感じたもの」
歴史文化学専修コース4年 浜田佳織
留学先:ミシェル・ド・モンテーニュ
ボルドー第三大学(フランス共和国)
滞在中、何度も国内を一人で旅しました。フランスは本当に街ごとに特色が有り、言葉が同じだけで違う国にいるんじゃないかとよく思いました。中でも一番印象に残っているのは、ノルマンディー地方を周ったことです。
ジヴェルニーから始まり、ルーアン、カン、バイユーなどに行きました。モネの庭園や、ルーアン ・ノートルダム大聖堂、王妃マチルダのタピストリーなど素晴らしいものが沢山あったのですが、アロマンシュ・レ・バンのゴールドビーチのことは一生忘れないと思いました。
この日はちょうどノルマンディー上陸作戦が行われた6月6日の前日、6月5日で、しかも上陸65周年の年だったので、街は連合国軍の旗、ジープや軍人さんでいっぱいで、異様な雰囲気でした。しかし海沿いの丘を登れば、写真のような景色が広がっていました。ここが65年前には戦場だったと思うと、信じられないし、色々なものの「重み」を感じました。歴史の重み、平和の重み、人の想いの重み・・・。決してメジャーな観光地ではないので、行こうと思わなければ行けない場所ですが、本当に行って、見て、感じることが出来てよかったと思います。
ノルマンディーにて
岡山大学の留学生数は、平成21年5月現在で621人に達しています。そのうち、平成22年度に文学部で学ぶ留学生は学部学生6人、特別聴講学生(交換留学)その他が16人となっています。出身国は、中国、韓国、トルコ、カナダ、アメリカ合衆国、英国と多彩です。
大学院にはより多様な国々からの留学生が多数在籍し、専門の研究に励みつつも、後輩の学部学生たちと交流を深めています。
学位を取るために学部や大学院で長期の学習・研究をしたり、日本語・日本事情を学んだり、短期で留学したりと、さまざまなタイプの留学生がいますが、日常の授業や研究室での活動を通じて、日本人学生に多様なものの見方を教えてくれたり、それぞれの国の生の情報を伝えてくれたりする存在です。
全学の留学生支援体制や、文学部の留学生ボランティアの活動を通じて、学生同士の交流の輪が育っています。
留学生向けの日本語の授業。
