受験生の方

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ごあいさつ

 岡山大学医学部には医師、医学研究者等を育成する医学科と看護師・保健師、診療放射線技師、臨床検査技師等を育成する保健学科があり、ともに未来の医学と医療をリードする医療人を育成することにより、人々の健康増進と福祉に貢献することを教育理念としています。保健学科には看護学専攻、放射線技術科学専攻および検査技術科学専攻があります。また、大学院としては医歯薬学総合研究科と保健学研究科があり、将来の医学研究者、教育研究スタッフへの道が開かれています。医学部長

医学部長
淺沼 幹人

 医学科の起源は、明治3年(1870年)の岡山藩医学館に始まります。令和2年(2020年)には、150周年を迎えようとしています。この150年あまりの期間に、1万2千人以上の医師や多くの医療人を中国四国地域から近畿西部地域にわたる多くの関連病院へ輩出し、地域に支えられ地域に貢献する医学部であり続けています。私たちは、この節目の2020年までの10年間を医学部10年ルネッサンスとして、教育・研究・診療・社会貢献のすべての領域で発展させるべく努力しています。既に2013年以降、医歯学総合研究科と大学病院を中心として橋渡し研究加速ネットワークプログラム,臨床研究中核拠点事業,がんゲノム医療中核拠点事業に選定されており,中四国地域に根ざした医療中核拠点になっています。医学教育では、60分・クオーター制、自主的なアクティブラーニングプログラムや診療参加型臨床実習の拡充など国際水準に適った教育カリキュラムへの改革を推進しています。学部教育から大学院教育と初期研修へのシームレスな接続をpre-ARTおよびARTプログラムで実現しています。
 保健学科の起源は、直接には大正11年(1922年)の岡山医科大学附属医院産婆看護婦養成科にさかのぼることができます。令和4年(2022年)には100周年を迎えます。これまで中四国地域を中心に多くの医療人を育成してきました。近年は、多職種学生が合同で行うチーム医療演習に特徴づけられる横断的カリキュラムの展開と、十分に時間をかけて指導される卒業研究に見られる研究マインドの育成に注力して、チーム医療に欠かすことのできない看護学・放射線技術学・検査技術学の分野の医療人を養成しています。
 現在、多くの同窓の皆様、地域の団体、企業のご支援を戴きながら医学部創立150周年記念事業が進められており、病院アメニティスペースの開設、市民公開イベントの開催,歴史的建築鹿田会館(旧生化学棟)の大講堂等の改修,創立150周年記念誌の編集が行われています。現在の教職員と学生が融和しつつ互いに助長し合いながら実績を積み上げ、「地域に支えられ世界を目指す岡山大学医学部」の新しい歴史と伝統を築いています。ホームページやオープンキャンパスなどの説明会を通じて種々の活動をお知らせしていきます。医学・医療に、そして岡山大学医学部の活動に関心を持っておられる岡山大学医学部の次の50年を担う皆さんの入学を心待ちにしています。

【医学科教育の特徴】

 先進的で系統的な教育プログラムを用意しています。入学直後から5~6人のグループで議論と思考を重ねて問題探求するテュートリアルがあります。また、臨床医学のエッセンスを紹介する臨床医学入門、医療介護施設での実体験があります。医学英語では、専門領域での実践的な英語力を伸ばします。その後基礎医学で生命科学の先端を系統的に学び、基礎病態演習においては自主的学習態度が醸成されます。3年次には、「医学研究インターンシップ」があります。これは、学内外、海外の大学で3ヶ月間完全に研究に従事する研究マインドの醸成を目的としたプログラムです。毎年、20名前後の学生が海外へ出かけていきます。4年次から臨床講義が始まり、5年次からは臨床実習が開始されます。臨床実習時間は全国大学でも有数の時間数となっています。6年次後半の卒業試験後国家試験を迎えることになります。
 最近「先進医学修練コース(ARTプログラム)」も導入しました。これは学部学生の時代から大学院講義を履修でき、卒業後大学院の早期修了を可能にするプログラムです。卒業後、岡山大学病院での研修プログラムに加え、大学病院と関連研修指定病院とによる病院群を構成し、より多彩なプログラムを提供しています。
 また、大学院の充実に努めており、一般コースの他に、臨床専門医養成コース、がんプロフェッショナルコース、高齢者・在宅・緩和医療プロフェッショナルコース、国際臨床研究コースが設けられ、各学生の自由なキャリア設計に基づく幅広い選択が可能となっています。

【保健学科教育の特徴】

 保健学科では、生命への畏敬と探求心をもち、医療保健活動、教育研究を通して常に自己を磨いて人間の健康と幸福に貢献する有為な人材を養成します。学部教育では、医師、歯科医師、薬剤師になる学生と相互理解を深めるためにチーム医療演習、チーム医療論を開講しています。解剖実習を実際に施行して大学は全国的にも稀です。このような教育システムの結果、医療人としての感性、広い視野と独創性、科学的思考性と問題解決力の向上に資する基礎能力を養います。
 看護学専攻では、人間尊重とヘルスプロモーションの精神を活かし、講義・演習・実習のカリキュラム編成や実施に当たって多くの工夫を凝らしています。学生の意見もとり入れ、よりよい学習環境を作るよう努力しています。放射線技術科学専攻では、医学・理学・工学の基礎学問の修得、最新の放射線機器の操作を含む幅広い実践的技術と応用力の獲得、医療人としてのモラルの向上を教育理念としています。検査技術科学専攻では、幅広い基礎知識と応用能力、たゆみない探究心と医療人にふさわしい人間性を育てて、科学の成果をいち早く医療に生かすことを目指します。
 さらに学問追究心が高まった場合には保健学研究科が用意されており、熱心な研究指導のもとで、修士号、さらに博士号の取得の機会が選択できます。