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086-235-7365
〒700-8558
岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

岡山大学神経内科概要



山下 徹 医局長

岡山大学神経内科教室は、阿部康二教授が就任してから21年目であり、若手医師・研究員が多く、活気に溢れた教室です。世界へ発信しかつ世界をリードできるような、臨床・研究・教育の各分野でのさらなる発展を目指して、教室員一同日夜邁進しています。学外で内科研修や神経内科専門研修を行っている若手医師や学外の関連病院に部長や科長として赴任している医師や同窓会員を含めると、総勢80名ほどの教室となりました。
 まず特筆すべきこととして平成2991-2日に倉敷アイビースクエアにて第15回日本臨床医療福祉学会を開催させて頂きました。海外招待講演者4名、オープニングセミナー・特別講演・特別セミナー・特別シンポジウム・シンポジウム・セミナー10企画、口演140演題、ポスター64演題、合計210演題、参加者数410名であり、過去最大規模の演題数、参加者数となり、盛会裏に終えることが出来ました。さらに平成299 2224日に岡山コンベンションセンターにて第7回日本認知症予防学会を開催させて頂きました。招待講演・特別講演・シンポジウム・教育講演30企画、口演210演題、参加者数1000名と過去最大の演題数、参加者数となり、こちらも盛会裏に終えることが出来ました。
この2つの学会開催を成功しましたのも、当科医局員および秘書に加え、御協力頂いた関連病院、共催企業の皆様のお陰と、本当に深く感謝いたしております。

 人事面に関して、新医局員としては4月より、岡山大学病院および岡山市立市民病院にて研修を修了した松本菜見子が入局し、病棟業務を精力的にこなし、多くの難しい症例も担当しながら経験を積んでいます。また4月より岡山旭東病院神経内科から入局した北山通朗が、岡山旭東病院勤務を継続しながら、診療講師として免疫外来を月3回精力的に担当しております。大学院での研究活動では、倉敷平成病院から角田慶一郎が、また津山中央病院から野村恵美が帰局し、精力的に研究を進めております。転出者としては4月から9月まで佐々木諒先生が倉敷平成病院へ、田所功先生が津山中央病院へそれぞれ異動し、9月から3月まで佐々木諒先生が津山中央病院へ、田所功先生が倉敷平成病院へ異動しました。
 臨床面では、病棟診療においては年間入院患者数400名を超え(責任病床数18床)、緊急治療を要する急性期脳血管障害や神経免疫疾患、神経感染症から様々な神経変性疾患など幅広い神経内科疾患の診療を担当し、病床稼働率や医療費率などの経営的目標値もクリアしています。外来においては、一般外来および専門外来の担当が平成304月より変更となり(認知症(太田講師、野村医員)、脳卒中(菱川助教、角田医員)、パーキンソン病(武本助教、河原医員)ALS(山下講師)SCD/MSA(佐藤助教)、神経免疫疾患(北山講師、松本医員))、さらなる充実化を目指し、神経内科独自の外来検査を導入し、待ち時間の短縮と効率的な外来診療を目指して努力をしています。またALS専門外来では、ペランパネルおよびメコバラミン臨床治験を担当しております。このように多様な専門外来の評判を聞いて岡山県外からも多くの患者さんが受診しています。今後もALSや脳梗塞に対する新規治療の開発へ向けて更なる臨床研究を継続して行っていく予定です。
 研究面では脳虚血グループ、変性疾患/認知症グループ共に多くの論文が出版され、国内・海外での学会発表も活発に行われました。新規治療の開発を目指して約10名の大学院生・留学生が研究に携わっており、研究室は日夜活気にあふれています。特に2011年に岡山大学神経内科と京都大学の共同研究で原因遺伝子を同定した、小脳失調症と運動ニューロン疾患の臨床的特徴を併せ持つ新たな遺伝性神経変性疾患Asidan(SCA36)については、その病態解明・治療法開発を目指した基礎研究が進行中です。Asidanの臨床研究も進めており、臨床的にパーキンソン徴候を認めていなくてもDAT scanで取り込み低下を認める、DWEP(Decreased DAT without evident parkinsonism)現象を新たに発見し、英文誌に報告しました。

 平成30年度のスタッフ業務は、山下徹先生が医局長、武本麻美先生が外来医長、佐藤恒太先生が病棟医長、商敬偉先生が教育医長を担当させて頂いております。
 平成3011月には第6回日本難病医療ネットワーク学会学術集会を岡山市で開催予定であり、宜しくお願いいたします。
 このように岡山大学脳神経内科は脳神経科学の発展に貢献し、国際的な信頼を得る教室となっています。これからも日本だけでなく、世界に向けて発信する教室として、医局員一同一丸となって頑張っていきます。