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岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

研修医・大学院生便り
ここでは岡山大学神経内科で研修医や大学院生として研修・研究をしたみなさんの声を紹介します。

神経内科での後期臨床研修
医員  森原 隆太
岡山大学神経内科は、神経疾患の患者さん全般を数多く診療しており、病棟・外来を通じて後期研修医として豊富な経験を積むことができます。阿部教授は、良い臨床医を育て優れた研究を推進するというモットーのもと、初期・後期研修医や学生に対する指導も熱心で、教授回診や外来診療では診察手技から疾患の考え方に至るまで、神経内科のことはもちろん、医学一般についても丁寧に厳しくご指導されています。われわれ後期研修医は、優秀な指導医や上級医に囲まれて、充実した大変楽しい日々を過ごしております。神経内科は、病歴と身体所見が大切な科であり、医者として非常に大切な「診察力」が身に付くように工夫されています。また最近は様々な画像診断が行われるようになってきており、診断に至るまでの思考過程を大切にする科でもあります。神経内科では、様々な疾患において治療法が少しずつ確立されてきています。また今後は、病態の解明や新しい治療法の開発に、われわれの研究に対する期待が大きくかかってきております。大変やりがいのある仕事だと思います。一緒に頑張りましょう。

臨床医を目指す人たちへ
香川県立中央病院 神経内科 診療科長 森本展年
私は平成14年に愛媛大学を卒業し、岡山大学神経内科に入局しました。 平成21年にALSの研究で学位を取得し、平成22年に神経内科専門医を取得、助教に任用していただきました。入局11年目となる平成24年10月に転機は訪れ、現職である香川県立中央病院の神経内科の診療科長として赴任することとなりました。地元香川県で仕事がしたいというかねてよりの私の希望を考慮して、阿部教授が抜擢してくださったものと思います。当時35歳だった若輩者の自分がつとまるのか不安な部分もありましたが、実際に赴任してみますと臨床の比重が増えはしますが、臨床研修病院に勤務する限りは、教育者であり、研究者でもあり続けなければならないことに変わりはなく、結局は大学で学んだことの延長上にあるものだと感じました。そして何より、難しい症例や問題に遭遇した時は、阿部教授をはじめ医局の諸先輩方になんでも相談できることが自信につながっています。
香川県立中央病院は、私が赴任して間もない平成26年3月には病院の新築移転があり、今はできたばかりの新品の病院で仕事をしています。MRIやSPECT-CT、PET-CT、筋電計などもすべて刷新され、最新の医療設備に囲まれた環境です。ICUや救命病棟では、高度な医療を24時間体制で行うことができ、その気になれば何でもできる病院です。
香川県には神経内科専門医が極端に少なく、神経内科疾患の患者さんに、いまだ十分な医療が提供できているとは言えません。これから、自分自身の技術を高めると同時に、仲間をもっともっと増やして、地元香川県の医療に貢献したいと思っています。

修士入学する人たちへのメッセージ

宮崎君は2006年から当科に在籍し、修士課程と博士課程在籍中に実に5本もの英語論文(JCBFM誌など一流紙を含む)を執筆し、現在も医学の勉強を続けています。そんな先輩からのメッセージが当科に届いたのでこの度紹介します。

福井大学医学部医学科3年 宮崎一徳
私は愛媛大学農学部を卒業した後に修士課程、博士課程と岡山大学脳神経内科学教室でお世話になりました。右も左も分からない状態で岡山大学神経内科での研究生活を始めましたが、研究を進めるうちに脳科学の奥深さや面白さに触れ、更に実際の臨床現場での治療に役立つ研究を続けたいという思いから現在は医学部に編入し、勉強を続けています。
他学部卒業後に受け入れてくれる医療系の研究室は他にもありますが、岡山大学脳神経内科学教室には世界的に有名な阿部教授をはじめ、臨床・研究経験豊富で多数の業績をあげている医師・研究者から指導を受けることが出来、基礎医学の知識や技術の習得のみならず、臨床医学の情報に接する機会が多々あります。ここで得られる知識や経験、広い視野は将来医科学の分野で活躍する上でとても役に立つと思います。さらに、学会での発表や論文執筆の機会も数多く、他の研究室ではなかなか経験できない密度の濃い充実した日々を送ることができます。
新たな領域に足を踏み入れることに不安を感じる方もいらっしゃると思います。私は何の技術や知識も持ち合わせておらず脳科学に対する興味だけで飛び込みましたが、在学中は先生方や同僚の温かいご支援をいただき多くの成果を上げることができました。意思あるところに道は開けると今強く実感しています。脳科学に興味を持つ、やる気のある学生の人たちは是非岡山大学神経内科の門を叩いてみて下さい。
神経内科での臨床・研究生活
大学院博士課程  河野 祥一郎
私は2006年に岡山大学を卒業し、国立病院機構岡山医療センターで2年間の初期研修を行った後、2年間神経内科レジデントとして同院で後期研修を行い、2010年4月より母校である岡山大学神経内科に入局し、昨年は病棟医として外来・病棟の診療を行いました。大学病院は、脳梗塞や痙攣発作といった脳疾患救急が大半を占めている一般病院とは疾病構造が異なっており、より多面的なアプローチでの診断や治療が必要な症例が多いことでとても勉強になっています。教授回診をはじめ日々の業務の中で、阿部教授をはじめ、神経内科の専門医、指導医の先生方からは常に温かいご指導をいただけること、そして皆で議論を重ね、高め合っていくことができることが大学病院での診療の大きな魅力であると思います。
 そして今年度からは、脳卒中研究グループの一員として研究生活がスタートしました。これまで携わってきた実臨床に即した研究テーマを頂き、阿部教授への研究報告や研究ミーティングで多くのアドバイスを受け、スタッフの先生方や留学生、博士・修士課程の仲間たちに支えられ大変充実した、楽しい大学院生活を過ごすことができています。

神経内科での大学院修士課程
大学院修士課程  福井裕介
2013年4月から認知症など脳の疾患に興味を持ち大学院修士課程に入学し、脳神経内科学教室でお世話になっています福井裕介と申します。私は、大学では物理を専攻し、その後、数年間社会人生活を送っていました。全く畑違いの世界に飛び込み9ヶ月が経とうとしていますが、阿部教授を始め、数々の実績と経験をお持ちの先生方に囲まれ、最先端の研究を目の当たりにしながら過ごす日々は非常に充実したものといえます。また、阿部教授に直接ご指導いただき1年目ではありますが既に英文誌に一つ目の論文が通り、他教室では味わえない実りのある大学院生活を過ごしています。医学研究に取り組む上で、実際に日々臨床に取り組んでおられる先生方が多くおられ、アドバイスをいただけるということは、非常に貴重な機会であり恵まれた環境だと思います。研究面だけではなく日々の生活面でも多くのサポートとご指導をいただき大変有意義な研究生活を送らせていただいています。

2度目の研究生活のススメ
講師  菱川 望
2013年9月、私はそれまで働いていた愛知県の病院を退職し、現在、松下村塾ならぬ“蘭学阿部塾”(岡山大学神経内科)に入塾し、研究させていただいています。
知県では名古屋大学神経内科の祖父江元教授、愛知医科大学加齢医科学研究所の橋詰良夫名誉教授、吉田眞理教授の元で、臨床に最も近い神経病理学の研究をさせていただいていました。神経病理学は、所謂“研究”だけでなく、臨床で得られた診断をミクロまで観察して“答え合わせ”をするような面白さがあり、その病理学的知識・経験を臨床に活かすことができる分野でもあります。大学での主な研究テーマがパーキンソン病、レビー小体型認知症などの変性疾患や認知症でしたので、大学から出た後、その知識を活かしながら、一般市中病院で“もの忘れ外来”を立ち上げ、臨床医として働いていましたが、次第に臨床研究にも興味が出てきたため、また岡山県出身ということもあり、岡山大学で再び研究をする機会をいただきました。臨床研修‐大学での研究‐一般病院勤務を経た後の臨床研究は、初期研修後の研究とはまた違い、臨床経験を活かせる研究となるように思います。時代の一歩先を見据えた“蘭学阿部塾”の塾生たちと二度目の研究生活をご一緒に楽しんでみませんか。

家庭と仕事の両立
医員  武本麻美
平成25年4月より岡山大学神経内科に入局させて頂き、今まさに勉強中の身です。私は、平成8年に川崎医科大学を卒業後、同医科大学附属病院の外科研修医として2年間初期研修後、同医科大学附属病院胸部心臓血管外科教室へ入局致しました。途中川崎医科大学医用工学教室で研究もさせて頂き、同教室にて学位を取得させて頂きました。大学院卒業後、結婚を機に郷里の兵庫県に戻り、その後8年間、一般内科医として地域医療に従事致しました。私の郷里は兵庫県でも高齢者の比率が大変高い地域であります。初期の認知症を疑う患者も多く、どのような医療サポートをすれば良いのか悩む日々でした。家庭生活のリズムもつかんだ平成24年の晩夏に、「皮膚筋炎」で苦しむ患者を診療致しました。典型的な皮膚症状があったため診断はすぐに出来ましたが、治療を行う際に近くの専門科のある病院へ転院の依頼を出したものの、満床なので先生の病院で治療を行ってもらえないだろうかということになり、指示を仰ぎながら治療を施行致しました。その時に、認知症や末梢神経・筋疾患の診療を今より専門的に出来るようになれないだろうか、それが私の郷里での診療にも活かせるのではないかとふと「もう一度、研修させてもらえる病院を探そう」と思い立ちました。

今でも不思議なのですが、当時必死にその患者さんの治療をしていた気持ちの高ぶりも後押ししたのでしょうが、快く私の研修を承諾して下さった阿部教授には心より感謝しております。入局後、自宅から大学病院まで新幹線とバスを利用した通勤となり、仕事と家庭生活のバランスの取り方で本当に悩んだこともございましたが、医局の先生方が日々温かく励まして下さったことが何よりの原動力となって学び続けることが出来ております。孔子の論語に「子曰 学而時習之 不亦説乎 有朋自遠方来 不亦楽乎 人不知而不慍 不亦君子乎」という有名な白文がございますが、岡山大学神経内科学教室は、他科で研鑚をつんだ医師であっても、結婚している、あるいは子育てもしている医師であっても、学びたいという志のある医師に対しては広く門戸を開けて温かく迎えて下さいます。症例数も疾患の種類も豊富で、御指導頂くスタッフの先生方も心・技共に大変優秀であります。私のように何かのきっかけで、神経内科学を一から学びたいという先生がおられましたら、ぜひ岡山大学神経内科学教室まで見学にいらして下さい。